第2話

「雪秦八槻さん」

そう話しかけられ、振り返るとそこには白銀色の髪色の人が立っていた。

「え、えっと…なぜ私の名前を?」

するとその人は答えた。

「あなたのことは調べさせてもらいました(^^」

「へ、へえ…(てか、誰!?)」

「私が誰か?と、言いたげなご様子ですね?」

引き気味の八槻の心を読んだのかその人はこう話し始めた。

「初めまして。僕は日司町穐ひづかときです。」

「日司町さん?…あれ?日司町ってどこかで聞いたような…」

「貴女が覚えているかはわかりませんが、僕は『日司町家殺人事件』の被害者です。」

その時、八槻は思い出したのか頷きながらこう言った。

「ああ!あの事件の!確か、名家の日司町家で起こった殺人事件。被害者は日司町家長男の日司町穐…あの事件で捕まったのが使用人の幸永佐智夫ゆきながさちおで死刑判決になったって…」

「そう。あの後、部屋の近くにいた幸永佐智夫が犯人として疑われて逮捕されてしまいました。」

そして、穐は悲しそうな顔をしてこう続けた。

「彼は、犯人ではありません。僕は死んだ直後、彼が部屋に入ってきたのを…を部屋の中で見ていました。」

「…ということは冤罪?」

「はい。そこで貴女に頼みがあるのです。」

「頼み?」

そういいながら穐は紙を取り出した。

「貴女にはこれから僕自身の事件も含め様々な事件を解決していただきます。その事件は冤罪で犯人ではない人物がつかまってしまったり、真相が解明できずに未解決のまま終わってしまった事件ばかりです。」

「つまり…その事件を解決してほしいと?」

穐は笑ってこう答えた。

「察しが早くて助かります。すべて解決出来たら元の場所に返して差し上げます(^^」

そう言われた八槻はこう答えた。

「やります。その事件私が解決します。」

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普通の高校生の私、この度探偵になりました。←どういうこと? ゆきのはな @mio1789

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