普通の高校生の私、この度探偵になりました。←どういうこと?

ゆきのはな

第1話

東京都某所にて

「やばいやばいやばいやばい!部活で遅くなってしまった!早くしないと月芳阿久つきよしあくのグッズ売り切れてしまう!」

やたらと焦りながら走っているのは高校生の雪秦八槻ゆきはたやつき、普通?のオタク高校生である。

まあ、普通の女子高生より勉強してないくせに頭がいい時点で普通ではないのだが…

「何か今、天の声に散々言われたような気がする…」

メタいこと言うな。

まあ、雪秦八槻はゲームオタクでグッズが売り切れる前に買おうと走っている、というわけだ。

「ふう、やっと買えた!早く帰って飾ろう!しかし、このキャラすごい可愛いな~」

彼女はグッズに夢中なので気づいていないが変なところに飛ばされてしまっているので、元の場所に帰るまで飾れないのである。

「早く帰ろう!…ん?あれここどこ?」

やっと気づいた。頭はいいのに鈍感すぎる…

「一言余計だよ!天の声!てかここどこーーーーーー!」

だからメタいこと言うな!

彼女はもはや焦りすぎて後ろから近づいてくる足音に気づくことが出来なかった。

「助けてーーーーーー!」

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