最終話:複雑な三角関係のはじまり.
お互いが本当の愛に目覚めるまではエッチはお預けと思った
でも紅子ちゃんの小芝居に騙されて、とうとうその夜、座敷わらしをエッチする
羽目になった。
はじめての夜は初々しいラブになる予定だったにもかかわらず、風呂から出てきた
紅子ちゃん疲れたのかそのままグースカ寝てしまった。
あれだけエッチって言ってたのに・・・。
結局エッチせんのかい。
大翔は会話の中で紅子ちゃんが処女と知って、ためらっちゃったところもある。
結婚もしてないのに、もし自分が紅子ちゃんの処女を奪ったら自分は
紅子ちゃんに対して多大なる責任が生まれると思ったワケ。
もし万が一紅子ちゃんと別れるなんてことになったら彼女を傷つけてしまう。
責任ってね・・・今時そんな律儀なこと考える男なんているのかは
別にして、意外と真面目なんのだ、大翔は・・・。
そんなこと言ってたら、いつまでたってもエッチなんかできんぞ。
紅子ちゃんは大翔に身も心も捧げることを望んでるみたいだけどね。
大翔の本音を言うと、紅子ちゃんとやっちゃってもいいのかってこと。
大翔はふと思ったんだよね・・・これって浮気じゃねえのって?
神の国に帰ってるって言っても「
とは完全に別れたわけじゃない。
言ってみれば小玉ちゃんは、女神の務めを果たすため神の国に里帰りしてる
だけなんだから、いずれ大翔の元に帰ってくる。
しかも紅子ちゃんと違って大翔と小玉ちゃんとはもう結ばれてるし・・・って
ことは小玉ちゃんとは夫婦みたいなもんだから・・・紅子ちゃんとは浮気に
なっちゃうよな。
これって一大事じゃん。
もし紅子ちゃんのことが小玉ちゃんに知られたら、俺小玉ちゃんに殺されるよ。
困ったな・・・どうしたらいいんだろ?。
今更紅子ちゃんに遠野に帰れなんて言えないし・・・。
そう思いつつ大翔は悶々とした気持ちを抱きながら、紅子ちゃんの誘惑を拒否し
続けた。
まあ、エッチは別にしてその間、紅子ちゃんは大翔の手ほどきをうけて料理に
チャレンジしていた。
腕はまだまだだけど、やる気だけはあったようだ。
あと掃除も洗濯も大翔君に教えてもらってなんとかできるようになった。
見習いだけど、もう立派な主婦じゃん。
このままなにごともなく平和に時が過ぎていってくれたら何も言うことは
なかったんだけど・・・そうは問屋がおろさない。
そのうち小玉ちゃん「
帰ってきたらどうなっちゃうんだろうね。
とっても心配。
大翔は紅子ちゃんとの日々の中ですっかり小玉ちゃんのことを忘れようと
していた。
そんなことじゃ彼氏失格。
小玉ちゃんと、あれだけ劇的な日々を送ったじゃないか?
そしてその頃、神の国に帰っていた小玉ちゃん・・・女神の務めも一段落
して、他の神々に別れの挨拶をして意気揚々と神の国をあとにしていた。
「もうすぐヒロト君に会えるよ」
久しぶりにヒロト君に会えるって思うと胸が熱くなる小玉ちゃんだった。
人間と女神様と妖怪・・・あ〜あ・・・複雑な三角関係のはじまりだわ。
どうなちゃうのか、女神と妖怪のみぞ知る。
救いがあるとしたら大翔はまだ紅子ちゃんとエッチしてないってことかな。
おっしまい。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
感謝感激雨あられです。m(_ _)m
不思議物語。〜遠野の紅子ちゃん〜 猫野 尻尾 @amanotenshi
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