第11話

香美弥が着替えに行くのを見送り、氷に聞いてみた。



「ねぇ、氷?」


「なんでしょうか?」



夕飯を作っていた手を止め、私の話に耳を傾けてくれた。



「香美弥はさ、神界でどんななの?」


「そうですねぇ…。菜乃花様のために頑張っておられます。ずっと菜乃花様のお側にいるためにお仕事を精一杯頑張っておられます」


「それ、私がいなかったらやらないってことっ?」


「ふふっ。そうかもしれませんね」



不思議に思い首を傾けると氷は笑い出してしまった。



「2人で楽しそうだね?菜乃花」


「わぁ、香美弥!今は香美弥のお話だよ」


「私の?」


「香美弥が神界でどんななのか知りたかったの!」


「いつか知れるよ。いつか連れて行ってあげる」


「いつ?」


「そうだなぁ15歳になったらかなぁ」


「じゃあ、あと3年だね!楽しみだなぁ」


「そんな楽しい場所じゃないと思うけどなぁ」


「ううん!楽しみ!」


「そう?それじゃあ菜乃花のために神界を綺麗にしておかないとね」


「うん!」


「それでは、お夕飯の準備が整いましたので、香美弥様。菜乃花様。席へどうぞ」


「はーい!」



そのあとはいつも通り夕飯を食べてお風呂に入って残りの宿題をして、眠りについた。

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香美弥様は1番らしい 藤 みより @Sa2614mmhh

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