第6話

その後も少年は、変わらずその村に住み続けた。


食糧はほかの者と同じだけ。そして人間を喰ってはならない。


この二つを制約として、少年は少女と、そして村人たちと穏やかな日々を送っていった。


そしていつしか、人はその村をこう呼んだ。


「いかなる禍をも喰らう守り神が棲む村」、と……。

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饕餮と呼ばれた少年の話 yomiasawa @aroga707

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