エピローグ「夢の国の守護者たち」
それから数ヶ月が経ち、桜井真琴とその仲間たちは、図書館の一角で新たな冒険を夢見ていた。彼らはフウタとの出会いから得た知識と経験を胸に、日々の生活に彩りを加えていた。
ある日の放課後、真琴たちは再び集まり、図書館の静寂の中で本を手に取っていた。美咲が大きな声で言った。「ねえ、みんな、次の冒険はどんな世界に行こうか?」その問いかけに、みんなの目が輝いた。
「前回はエジプトの世界だったから、今度は中世のヨーロッパとかどう?」健太が提案する。「騎士や魔法使いと戦うの、面白そう!」
「でも、あの魔法使いみたいに、仲間になるキャラクターもいるかもしれないよね」と翔太が言った。「私たちも新しい仲間を探す冒険がしたいな。」
「それなら、私たちが守るべき『夢の国』を作り上げるのもいいかも!」智也が続けた。「みんなの夢や希望が集まる場所を、私たちが守っていくんだ。」
その提案に、全員が賛成の意を示した。彼らはそれぞれが持つ夢を語り合い、その夢が実現する場所を創造することにした。図書館の中で、彼らは次第に「夢の国」の構想を練っていった。
それから数日後、彼らは再びフウタを呼び寄せるため、古びた魔法書を開いた。「フウタ!お願い、来て!」と真琴が叫ぶと、光の中からフウタが現れた。
「おお、真琴殿!皆も元気そうで何より!」フウタは微笑みながら飛び跳ねた。「さて、どうしたでござるか?」
「フウタ、私たちは『夢の国』を守りたいんです。仲間を増やして、みんなで新しい冒険をしたい!」真琴が情熱を込めて言った。
「素晴らしい考えでござる!その夢を実現するためには、拙者もお手伝いするでござる。夢の国は、皆の想いと信じる力で成り立つ場所じゃ。さあ、みんなの夢を一緒に形にしていこう!」
その瞬間、図書館の一角が光に包まれた。真琴たちの夢が現実となるように、彼らは手をつなぎ、心を一つにした。すると、不思議なことに、彼らの周りに夢の国の景色が広がり始めた。輝く星空、幻想的な城、さまざまな生き物たちが踊り、笑顔で迎えてくれる。
「これが、私たちの夢の国だ!」美咲が目を輝かせながら言った。
夢の国は、仲間たちの心が集まる場所となり、彼らはそこで新たな冒険を続けていくことにした。物語の住人たちとも交流を深め、彼らの夢を守り、時には困難を共に乗り越えながら、絆を深めていく。
こうして、桜井真琴たちはただ「何もしていない」とは言わせない存在となり、夢の国の守護者として、笑いと感動に満ちた新たな物語を紡いでいくのだった。
何もしていないと言う人ほど、何もかもをしている ミデン @miden
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