異世界転生?した僕は不遇職のテイマーになって博士になりたい。~まったく知らない世界で僕はすべてのモンスターと友達になってみせる!!~

@smikazuki

第1話 異世界転生?じゃあ僕はテイマーになります。

「じゃあ、主発しま~す。」


そう先生の声が聞こえる。僕の名前は柴田光樹(しばたみつき)。今日は待ちに待った修学旅行!!とは言っても僕はあまり乗り気じゃない...。元々僕は人と話すのが苦手だからクラスでも一人のことが多かったし、父が動物学者で母が動物園の飼育員で幼いときから動物が大好きで家に飼っているペット一緒にいたいと思ったからだ。でもそんな僕に父さんは、


「せっかくのイベントなんだから行くべきじゃないか?きっといい経験ができるから。」


そう言われて行くことにした。


「柴田君、今日の自由行動をどうするか今から話さないかい?」


と委員長の宮田君の声が聞こえてくる。僕の班のリーダーだ。


「私、清水寺に行ってみたい。」

「田口さんは清水寺に行きたいっと...」

「俺は金閣寺に行きたい!!」

「國本君は金閣寺...」

「僕は二条城に行きたいです。」

「富谷君は二条城...」

「私はどこでもいいよ。」

「出倉さんはどこでもいいっと...」


委員長がみんなに行きたいところを聞いて、メモしている。


「柴田君はどこにいきたい?」

「僕はどこでもいいです。」


僕はそう答える。京都に行けるなら京都動物園に行ってみたかったけどあまりみんなに迷惑をかけたくないから言わないことにした。なぜなら、この班の人は僕に優しくしてくれたからだ。僕が班決めで余ったときもいやな顔せず受け入れてくれた。


「わかった。じゃあ一日目はこんな風に活動使用。」

「オッケー」


そんな話をしながらバスは進んでいく。そして、バスが高速道路に入った。僕は少し寝ることにした。


~数十分後~


ガタン!!という大きな音がして目を覚ました。そして、その瞬間体に浮遊感を感じた。そして、僕は気づいた...バスが高速道路から飛び出したということに...。死を悟った僕はそのまま気を失った。


気がついたら僕たちは何もない空間にいた。混乱している僕たちの目の前にまるで、女神のような存在が現れた僕たち話しかけた。


「おめでとうございます。あなたたちは神に選ばれました。」

「いったいどういうことですか?」


委員長が女神にそう聞く。


「あなたたちは死にました。しかしあなたたちはこの世界を救う

救世主として神に選ばれたのです。」


まるで、物語のようだ。女神は続けて語り出す。


「あなたたちにはすべての人は使用できるスキルとそれぞれ固有のユニークスキルを神から受け取りました。」


そう言うと僕の目の前にゲームのステータス表のようなものが現れた。僕は自分のユニークスキルが気になって見てみた。


「多重テイム...」


説明を見てみるとテイマーという役職のときにだけ効果を発揮するスキルらしい。しかし、それ以外の説明がない。


「なんか俺のスキル強そう!」

「私はあんまりかも。」

「僕のスキルは普通かな?」


みんなが色々な反応をしている。僕のスキルはあまり強くないのかもしれない.....


「あなたたちには、神ナビゲーターが送られます。」


そう女神が答えると僕の目の前に妖精?が現れた。


[初めまして。私はあなたのナビゲーターです。]

「よろしくお願いします。」


僕は挨拶をする。


「ちなみに名前は?」

[私に名前はありません。]

「じゃあ、ナビィで。」

[了解しました。マスター。]

「光樹で大丈夫です。」

[了解しました。ミツキ]


ナビィは僕にこの世界について教えてくれた。この世界は預言でもうすぐ魔王が誕生して、世界が破滅してしまう。だからこそ神が別世界の僕たちを救世主として呼び出したらしい。


「では、みなさんパーティーを組んでください。パーティーの最大人数は5人です。」


このクラスの人数は41人...一人余ってしまう。周りのみんながどんどんパーティーを組んでいく。そして、僕は余った。予想通りだ...。


[あなたはどうしますか?]


ナビィが聞いてくる。


「僕は一人でいいよ。」

[正気ですか?]

「うん。いつも通りだから。」


そうして、僕は一人で旅をすることにした。


「ごめん、柴田君」


そう委員長が謝ってくる。


「気にしないで。元から余ってしまうのはわかってたから。」


僕はそう言った。


「では、最後にみなさんに役職を決めてもらいます。」


そう女神が言うと僕たちの目の前に選択肢が現れる。そこには、役職名とその説明が書かれている。


「俺はソードマスターにしようと!」

「私はウィッチヒーラーにしようかな。」

「僕はクロスボウマンかな。」

「俺はアサシン。」


みんながどんどん決めていく。


[ミツキはどうしますか?]


僕の役職は決めている。


「テイマーにしようと思うよ。」

[本当にいいんですか?テイマーはそんなに強くないですよ。]


確かにその通りだ、説明にはテイムできるモンスターの数は限りがあり、ステータスもモンスターの強さに遺伝すると書いている。でも僕のユニークスキルはテイマーでしか効果を発揮しないからこそ試してみたい。


「うん、僕はこの力を試してみたいから。」

[了解しました。]


僕はテイマーを選択した。すると僕のステータスが表示された。


「確かに弱いな...」


いくらレベル1とはいえ他の人より弱い...。


「では、今から皆さんを転移させます。転移先では、ナビゲーターの指示に従ってください。幸運を祈ります。」


そう女神が言うと僕たちの周りが光り出した。そして、その光が消えると僕たちは街にいた。まるで、中世ヨーロッパのようだ。


「ここはどこなの?」

[ここは、ウェスト大陸の中心にあるアースドリットという街でウェスト大陸中のものが集まる場所です。]

「ナビィどうしたらいい?」

[まずは、これからのどのように冒険するか決めれば良いと思います。]


とりあえず僕はまずモンスターをテイムしなければいけない。


「とりあえず、まずはモンスターをテイムしようと思うよ。」

[モンスターをテイムするには相手を弱らせるか、モンスターとのランクの差が2階級以上あればテイムできます。ミツキのランクはFランク一番下です。]

[まずは、武器を買うべきです。幸運なことにお金は転移のときにいくらか支給されています。]

「わかった。」


そうして、僕は武器やに向かい1本の剣を買った。最低限だが、ないよりましだ。


「じゃあ、行こうか。」


他のクラスメイトはもうすでに冒険に出ていた。正直どうしてすぐに行動できるか疑問だが、やはり何人かでチームを組んでいるからだろうか?そう思い街を出た。


「この道は森に続いているんだよね?」

[はい、この先の森には比較的弱いモンスターが多いので最初はここで、レベルを上げるべきでしょう。]


そうして僕は森の中に入っていく。森に入って少し立ったとき僕はあるものを見つけた。


「モンスターだ」


そこには、鳥形のモンスターがいた。ちょっと鳩みたいだ。しかし、様子がおかしい...


「傷ついているんだ」


そのモンスターは傷ついていた。


[弱ってますね。チャンスですよ]


そうナビィが言うが僕は動くことができない。


[どうしたのですか?]

「ナビィ。モンスターってテイムしたらHPは回復する?」

[はい。]

[まさか、このモンスターをテイムするつもりですか?]

「僕はどうしてもこの子を見捨てれない。」

[正気ですか?]

「正気だ。」


僕はそのモンスターに近づき手を差し出した。モンスターは警戒するが攻撃はしてこなかった。


「大丈夫。僕は君を助けたいんだ。」

{モンスターをテイムしますか?}


そう僕の前に選択肢が出てくる。


「はい。」


そう選択するとモンスターが光りに包まれて僕の中に入っていった。


「これでテイムできたのか?」

[はい。]

[でもまさかこんな弱いモンスターをテイムするなんて。]

「いいんだ。僕はこの子を見捨てられないかった。」


そうして僕はステータスを開いた。そこにはモンスターのステータスを選択した。


「シルバースワロー...」

「確かにあまり強くはない。」

「でも、後悔はない!」


僕はステータス表を閉じようとしたがボタンを押し間違えてしまった。


「なにこれ?」

[これは、あなたのユニークスキルのスキルツリーです]

「そうなんだ」


そう思い自分のユニークスキルを眺めると説明が増えていた。


「スキル、多重テイムはテイマーがテイムできるモンスターの数の上限をなくすすきるです...」

「じゃあ、僕はたくさんのモンスターをテイムできるってことか...」

「ええええええええええええええ!?」


じゃあ、あまり悩んだ意味がなかったのかもしれない。


[なるほど、だからミツキはこのモンスターをテイムしたのですね]

「いや、全く考えてなかった。」

[..........]

「ごめん...」

[ところで、レベルが上がってますよ。]

「本当だ。」


ステータス表にはレベル2と表示されている。そして、ステータスがいくつかあげれるようになっていた。どうやら、ステータス配分は自分で決めれるらしい。そう、僕はステータス表を眺めてみる。


「へえ、モンスターにニックネームをつけれるんだ。」

「じゃあ、君の名前はガルーダだ。」

[少しダサくないですか?]

「うるさいな...」

[せっかくテイムしたので召喚してみては?]

「そうだね。」


そうすると、僕はガルーダを召喚する。ピィという鳴き声とともにガルーダが召喚された。


「かわいい」

「...翼が鋼になってるんだね。」

[はい、だからアイアンスワローという名前なのです。]

「へえ。」

[では、早速モンスターと戦って見ましょう。]

「そうだね。」


そうして、森の中を少し進むとノーマルスライムが現れた。


[では、早速モンスターで攻撃をしてみてください。]

「行け、ガルーダ。体当たり。」


そう言うとガルーダが体当たりをする。


「よし、その調子。」


そうしてスライムを倒すことができた。そして、またレベルが上がった。そしてぼくは自分のステータス配分を行った。


[モンスターのステータスも配分できますよ。]

「じゃあ、ガルーダは攻撃と速度を上げようかな。」


そうしていると、ガルーダが僕に近づいて体をこすってきた。


「きっと、なついてくれたんだ。」

[そうなのですか?]

「わからないけど僕はそう思いたいな。」


そうして、ある程度モンスターと戦ったあと街に戻ることにした。


「そういえば、ナビィ。」

[何ですか?]

「モンスターの生態ってどこまで分かってるの?」

[現在はあまりそのような研究が進んでいないので分からないことが多いです]

「じゃあ、僕はそのモンスターの研究をして博士になりたいな。」

[ですが、あなたは、魔王を倒す救世主として召喚されたんですよ。]

「確かにそうだけど...僕だけの力じゃ何もできないだろうし、モンスターをテイムして研究しながら魔王を倒すための力をつけようと思うよ。」

[本当に、ミツキは変わった人ですね。]

「うん、知ってる。」

「でも、それも悪くないと思うな。」

「ねっ、ガルーダ。」


僕は頭の上に乗っているガルーダに話しかける。ピィとガルーダが鳴く。


「とりあえず、夜になる前に街に戻ろうか。」

[そうですね。]


そうして、僕は歩いて行く。これから、どんなことがあるか分からないし不安もあるけど...ぼくはガルーダたちと一緒なら乗り越えられる気がする。もちろん確証はない。でも、僕はそう思う。


「これが、僕の第二の人生か~」


そう思いながら進んでいく。


「さて、明日はどんなモンスターに会えるかな?」



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