第2話 Scenario.2『先ずは一歩/チュートリアル』
『Talk&occult』に於ける【契約者】は他で言う魔術師的なポジションに位置する。
『魔導書』や『悪魔』等と【約定】を結んで力を借りるのだ。
そして今俺は【約定】を結ぶ為に親に内緒でコンロで紙を焼いていた。
「…我は育み、我は消火す」
呪文を詠唱すると焼け焦げていた白紙が奇妙な事に、散り散りに裂け、空に浮かび、渦巻き、軈て小さな羽の生えた缶コーヒー程度の大きさの蜥蜴を形作る。
「…対価はサラダ油又はオリーブオイル」
予め用意した八分目迄サラダ油を浸けたガラス瓶を蓋を開けて差し出す。
火の蜥蜴/サラマンダーは赤く紅く燃える舌をちろちろと出しながら暫く此方を眺めた後にゆっくりとガラス瓶に歩み、登り入って行った。
「…ふぅ」
普通なら火に触れ破裂していた筈の油に奇妙な事に蜥蜴の形をした火が寝ていた。
TRPG的に言うなれば【
記憶が正しければサラマンダーが入った事によりこの瓶は基本的に壊れなくなった…筈、多分。ちょっと心配だが大丈夫だろう。
懸念であった実験が成功した事も喜ばしい。
本来『
チーターと言いたければ言え、舐めプをしようものなら簡単に死ぬのが『Talk&occult』の一般モブなのだ。
[契約:精霊]と【
〈
〈
〈
やる事やったので最近の日課のボクシング動画を観ながらシャドーの練習をする事にする。
――――――――――――――――――――――〈
【基礎】
―[拳闘:素人]
―〈フック〉
―〈ストレート〉
【加護】
―[祓魔:独学]
―〈十字切り〉
【約定】
―[契約:精霊]
―〈
―〈
『
【
探索者Aはラブコメに向かない 南瓜の王冠 @pumpkinthecrown
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。探索者Aはラブコメに向かないの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます