第12話 楓の正体がバレる!?

 休日。楓は部屋でいつものさ作業をしていた。そこでゲーム内で出会った人から

メールが来たりする。それらを確認するとこの前会った人から来ていた。

凍子と同じ会社S・Gのメンバーの一人リゼリアだ。とある国にの第三皇女で

魔法剣士でもある彼女。その強くてかわいい系で人気を取り登録者も300万人

いた。そんな彼女とも出会い楓のいる組織に入ってくれて一緒に行動している。


 そんな彼女とは色々気が合ってプライベートでも交流しようと言われ今その

連絡が来た。この前の大輔とのユニットNewStreamのライブを見てくれてたり

デビューしてからの配信も見ていたようだ。

楓も彼女の配信は見ていた。Vになる前に色々見ていて特にS・Gのライバーは

見ていた。


 リゼリアから今度コラボしようと誘われた、他の人とのコラボはもちろん会社を

通さないといけないのですぐに会社に連絡して承諾してくれるのを待った。

G・Aのおかげで色んな人と出会い交流することができていた。それのおかげか

自分の配信でも今までよりおしゃべりもうまくなっていて感情を出すこともできる

ようになていた。


 配信者でよくあるのが最初の時と一年経った時とくらべられるが楓もだいぶ

違うと言われるようになった。

それを表すのが同じ会社の中で行われる箱企画にも積極的に参加しようとしていた。

それは同じ会社のライバーが企画した奴で楓は誘われて出ると承諾した。


 その企画の打ち合わせに行き、そこで初めて会う先輩達とあいさつをした。


「初めましてあやねです。お願いします」

「初めまして。夕凪夜(ゆうなぎよる)です。参加ありがとう」

「いえ。誘ってくれてありがとうございます。あのどうして私を」

「前から気になってからね。まさか大輔と組むなんてね」

「夕凪先輩と確か同期ですよね」

「そう。あいつとライブもよくしてるから。だから二人のユニットには

驚いたよ。それにしてもすごい歌だよね。企画の配信の時も歌ってほしいな」

「いいんですか?そういう所で歌っても」

「もちろん。エンタメだからね。応援歌とかでもいいしそれにあった曲なら

ぜひ歌ってほしい。大輔も来るからね」

「わかりました。その時はお願いします」


 それからも打ち合わせをしてその日に向けて準備をした。楓は他の先輩達の

企画配信を見直した。今度やる企画もシリーズがありほぼ会社のライバーは

出ていて、シンガーの皆も呼ばれている。長時間配信でもあるのでその準備も

していた。楓は活動が楽しくなってきていた。


 配信当日。会社のスタジオでリハーサルをして時間になるまで楽屋で皆と

話していた。時間になり配信が始まる。テレビのクイズ番組の様な部屋で

司会の二人が進行を進めた。全員のあいさつの中あやねは色々質問された。

ユニットの事や歌唱力の事など。あいさつが終わり、ゲームが始まる。


 そのゲームはロシアンルーレットだったり、箱の中を当てるゲームだったり

してそこであやねは初めて激辛を食べて泣いた。しかもその後に歌ってと

無茶ぶりをされてやってみるがやっぱり無理だった。それでも笑いながら楽しく

やっていき無事に配信は終了した。


 しかし、翌日とある記事がSNSで話題になっていた。それは楓がNWOに頻繁に

出入りしているというものだった。しかもその楓元アイドルの時任楓ではないかと

も騒がれている。

楓がそれを知ったのは学校に来てクラスメイトに問い詰められての事だった。


 楓は教室を出て誰もいない屋上に行きSNSを確認した。


「誰がこんなの撮ったの?アイドル時代にもあったけど。これじゃぁ私また」


 スマホを投げつけようとした時電話がかかってきた。それはメンバーのしずから

だ。しかもよく見ると他のメンバー達からも心配のメールが届いていた。

楓は大丈夫とだけ返事をしたが、誰かと話せる状態じゃなかった。学校もすぐに

出て家に戻ろうとしたがその帰りも誰かが見てる感じがして遠回りをしながら

家に戻った。部屋に入りそれからしばらくはスマホもPCも見れなくなってしまった。それを母親の菊枝に相談はしたがすぐには復帰できない感じになった。


 そのせいで配信ができなくなりそれがよけいに信憑性をましてしまっていた。でも

唯一依然と違うのは仲間がいる事だ。ちょこちょこスマホを覗いているとメンバー

達からの心配のメッセージが来ていた。それを見ていると少し落ち着いてきてしずに

電話をした。とりあえずしずには自分の事を説明してその後に社長からも連絡が来て

親の承諾を得て深夜に社長が家に迎えに来て会社についた。


 そこで楓は社長や来ていたしず達に自分の事を話した。

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元アイドル兼Vtuberの時任楓です 稲沢青 @asakuraryousuke

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