第3話 -俯瞰者3と商売人-

今日はぱっぱと終わらせようかな

見たいテレビがあるし


よし、読みます………


桃太郎はずんずん行きますと、大きな山の上に来ました。


すると、草むらの中から、「ワン、ワン!」と声をかけながら、犬が一匹かけて来ました。


桃太郎が振り返ると、犬は丁寧に、お辞儀をして、


「桃太郎さん、桃太郎さん、どちらへおいでになります。」


と尋ねました。


「……………」


「?桃太郎さん?」


「なっ、何故、私の名を知っているのだ…………もしやストーカー?」


た し か に


何で登場人物(動物?)は主人公の名前を知ってんだろ?


「あと、何故人の言葉を話せるんだ?」


た し か に (再び)


「そういうストーリーなので」


あっ……言っちゃった……


って


お前もそっち側!?


全体の俯瞰者はナレーションだけで十分だろ!!


「あぁ、成る程。理解した。ではそういうで」


いやいやいや、理解すんなよ!!


そして受け入れんな!


「鬼ヶ島へ、鬼討伐に行くのだ。」


ちょっ、何事も無かったかのように進めんなって!


「お腰に提げたものは、何でございます?」


「古代の神々がその手のひらで練り上げ、天と地のエネルギーを込めたかのような、神秘的な力を宿した食べ物だ。」


「え?」

同感(;´Д`)´д`);´Д`)´д`)ウンウン


「ひと口頬張ほおばると、口の中に広がる甘美かんびな味わいが、時を超えた歴史と文化を一気に感じさせ、まるで万年の風が舌の上を舞うかのような感覚に包まれる………」


「What ????」


犬さん、意味不過ぎて内なるものが出てきちゃってんじゃんか……


誰か、この桃太郎を止めてくれ~!!


「その滑らかな食感は、天上の雲を踏みしめるかのように優しく、かつ絶妙な弾力が舌の上で踊り、まるで神々が奏でる音楽を聴いているかのように心地よい。」


「はぁ、成る程………?」


長いよなぁ~


犬も暇になって適当な相槌あいづちし始めたし……


「さらに、その一粒には、平安の昔から今に至るまで受け継がれてきた知恵と愛情が込められており、それを口にした瞬間、誰しもが無限の幸福感に包まれ、時空を越えて心が豊かに満たされるのだ………」


「つまり…………?」


「日本一の吉備団子さ。」


Σ(´□`;) ←犬の表情


最初からそう言えや!!


「で、では一つください、お供します」


「よし、よし、やるからついて来い。値段は………」


ちょ、待てよ!


なにさりげなく金取ろうとしてんの!?


物語上ではタダで上げてんじゃんか!


勝手に商売すんなよ……………


「ほらよ、これからよろしくな」


「我が主よ。我はあなたの忠犬……立ちはだかる者は皆、み殺してさし上げましょう」


犬ってそんな強キャラだったんやな………


というか、『犬』というより『狼』じゃね?


咬み殺すって言ってるし……


「心強いな。頼りにしてるぞ」


犬は吉備団子を一つもらって、桃太郎のあとについて行きました。


ふぅ~


今日も突っ込みどころが多かったけど、何とか終わったぜ♪


早くしないと見たいテレビが始まってしまう!


すぐ行かねば!!(焦)


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■今回は博識桃太郎は出てきませんでしたが、中々なインパクトがあるようにしてみました


変えたほうがいい表現などがあったらコメ欄に書いてくれると嬉しいです。


コチラ、私が書いてる作品

「外れスキル『磁力ネオジム』持ちの俺は追放された後、覚醒する」です!!是非読んでください!!

https://kakuyomu.jp/works/16817330667976952233



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桃から生まれた桃太郎が博識すぎる件について 朧月アーク @obiroduki-yakumo

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