※読み合い企画からのレビューです
砂鉄しか集められないスキル"磁力"の弱さに、主人公・ヤクモはパーティを追放されてしまう
しかし、死の淵に立って覚醒した"磁力"は今までとは比べ物にならないほど強力で──という導入から始まる本作品には、追放モノにありがちな臭みがない
ヤクモは好感の持てる善人として描かれており、「こういうのが好きなんだろ?」という押し付けがましい「ざまぁ」展開にはならないのだ
追放モノとして始まったからには「ざまぁ」が見たいという方もおられるだろうが、本作品の強みはそこではなく、覚醒したとは言え強すぎるわけでもない"磁力"でヤクモがどう立ち回っていくか、という部分にある
端的に言えば、頭を使ったバトルシーンが面白いのだ
展開が早くサクサク読める作品なので、物は試しと数話だけ読んでみてほしい