夢7
また夢を半分ほど忘れた。
同窓会のようだった。
ある満席の飲み屋の中が映った。
多分私の中学の頃の同級生が席を埋めていた。聞こえてくる声を知っている。
ただ声は聞こえるが遠くで鳴っている。視界は長くシャッターを開けた時のように引き伸ばされて混ぜ合わさって誰がいるのかよく分からなかった。
周りは仲良くしていた友達が囲っている気がした。
視界が安定すると、白い長机を囲って外で飲んでいた事が分かった。10mほどの長机の角に私は座っていて、左隣に私と全く仲良くない知り合い程度の人がいた。日に焼けて茶色くなったストレートショートの髪を持った女の人だった。
輪郭がボヤけて大人になった彼女と中学の時の彼女の姿が何度も切り替わって残像を残している。
それなのに彼女は何ともない様子でグラスに口をうつしている。
そんな彼女を横目に観察していると、ある時彼女の残像が安定し、大人の姿に決まった。 すると彼女は顔を私の顔を見ると、近づき顎下に顔がきた、
「ねぇ、この子はなに?」
そう囁くと私のお腹を気遣うように摩りはじめた。
「えっ。」
私は何も言い返せずに、ただ彼女がお腹を摩る手をマジマジと見ていた。
夢集め ももんがですが @momongadesuga
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