【異世界転生BAR物語】異世界転生者は本当にいた!

天野川リリコス

東京にあるという、異世界転生したという人がいるBAR


東京の満月と新月に現れるという、「異世界転生BAR」

ここには、異世界転生して現代に帰還したという酔っ払い達が集うんだ。


オレの名は、山無 矢生やまなし やおい20歳

いつか、オレも異世界転生したいと思ってる、異世界転生童貞だ。

マスター!そこにいる、エルフになったことあるという、美女に酒を回してくれ。


マスターは手際よくカクテルを作り始める。カウンター越しにエルフになったことがあるという女性に、ゆっくりとカクテルを差し出す。


「こちら、『エルフの森の祝福』。深緑の森に潜む精霊たちが、あなたを祝福し、永遠の若さを授ける一杯です。エルフになったことがある方なら、この香りと味わいは懐かしいでしょう。少し苦味のあるフルーツの酸味が、あなたの魔力を刺激するかもしれませんね…。あちらのお客様からです。」


女性はグラスを一口含む。


「おいし♡エルフに戻ったような気がするわ、なつかしいわね。」


チラリと女性がオレを見て微笑む。


「エルフになったことあるんだって?その話を詳しくきかせてくれないか?」


異世界転生の話を聞くのがおれの趣味。


「えっ、いいけど。おにいさん、カッコいいじゃん、わたしデブだけどいいの?」


「ああ、デブ?異世界転生の話となんか関係あるのか?」


「うーんエルフの頃はとんでもなく綺麗だったんだけどね、ゴメンね。今は恋の魔術もつかえないかも、話は長くなるよ、今日は眠れないかもネ゙」


「ふ、エルフのラプソディなら、たまには眠れない夜もいいかもな」


女は、懐かしそうに、ゆっくりと自分がエルフになったという話を始めた。


ーーーーーーーーーーーーーー


エルフに支配された歓楽街ー東京ー新新宿エルフ町


経済は二極化され、性も男と女から、男の娘、女の子の二極化された。


すらっとした、ほっそりとしたS字のモデル体型


身長は165センチ、ふっくらとした神乳と


深い青のすいこまれそうな美しい瞳


股間には18センチのマグナムを隠しこんだ。


男の娘である次郎は今日も家族のために近所のスーパーで万引をしていた。


ーーーーーー BAR


「ほう、次郎っていうエルフに転生したわけか?」


「そうよ、トラックに轢かれてね」


「それは、痛かったろう」


「いや、それほどでもないわよ。」


ーーーーーー



「へへへ、おじょうちゃんまいど、カバンの中をみせてくれるかな?」


30分後


わたしは店長室からでてきた。


「万引は体ではらう、これがおきてだ。」


「ぺっ、いつもながらまずい、口がつかれた。」


夕方の万引をしていてスーパーを出てから、近所に出来たコーヒー店に行ってみようと少し回り道をして帰ることにしました。


ちょうど地下鉄の駅の出口の前を通りかかると、ミニスカートの小柄なエルフの

女の子が中年の男性と手をつないで出てくるのが見えました。


どこかで見た顔だと思いでして見ると、いつも遊びに来る

銀髪エルフの真琴さんのお嬢さんだと思い出しました。


真琴さんのお嬢さんはついこのないだまで中学生で今年の4月に高校生になったばかりでした。私も進学祝いにと、かわいい靴下をプレゼントしたり幼い頃から面倒をよくみたので


よく覚えていました。まだ高校生なので体つきはまだ小柄でしたが、顔は目鼻立ちも整っていてすっかり大人びていてるお嬢さんでした。


相手の男性はおじいちゃんか誰かしらと思いましたが、なんだか手を繋いで歩くのも変な気がしました。


気になって後ろからこっそり着いていくと、私が行くつもりだったコーヒー店に二人で入って行くのが見えました。


窓際の席に二人で座ると、男がお嬢さんの膝の上に手を載せるのが見えました。

やっぱり変だと思って見ているとお嬢さんが席を立ち、戻って来たときに手にしたハンカチの様な物を男に渡しました。


すると男は財布からお金をだしてお札を数枚お嬢さんに渡していました。

男がまたお嬢さんの膝の上に手を載せると、わざと膝の間を開けさせて外からスカートの中が見えるまで広げました。

破廉恥だな、やがて男が席を立つとコーヒー店から出て行くのが見えました。


私はびっくりして、真琴さんに携帯で電話しましたが何と話していいのか分かりませんでした。


「ちょっと相談したいことあるんだけど来てもらえないかしら」と私がコーヒー店の名前を言うと「あ、最近できた店ね、ちょっと行ってみたかったのよ」と真琴さんは呑気な返事でした。


真琴さんがコーヒー店まで来たとき、お嬢さんはもう入れ違いでどこかに行ってしまいましたが、今の出来事を報告しないといけないとおもい、私は真琴さんとコーヒー店に入りました。


「ねえ、お宅の娘さんだけど、なんか変なアルバイトしてるんじゃないの」とそれとなく私から話しを切り出しました。


「最近娘が高校生になったばかりなんだけど、どうも洋服かったり、化粧品買ったりしてね」


「それで変だと思って問いつめたら、アルバイトしてるっていうのよ」


「最近よくエルフ新聞のビラに入ってるでしょう、


 エルフアポインターっていうの、家でできる簡単な仕事っていうのね、


 それを近所のエルフボックスからしてるっていうんだけど、どう考えたって変でしょう」


私が「たしかにちょっと変ですね」と相づちを打つと、


「ね、ちょっとこの店に調べに行ってみてくれないどんな仕事なのか」


「私が行くとさ、また娘が余計なことしたって怒り出すから、このところ反抗期なのよ」


と言われて私は真琴さんのために一肌脱ぐことにしました。


前もって電話を入れて「アルバイトのことでお聞きしたいんですが」と約束をして


ビラに書いてある住所に行くと、やっぱり貴族クラブの看板がかかったビルの3階でした。


部屋に案内されていろいろ話しを聞くと、やっぱり貴族クラブのエロメイドのバイトでした。


私はこんな話し、とても真琴さんに言えないとすっかり考えこんでしまいました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ちょうど4年前の話だそうだ、2024年ではエルフといえば超大人気の種族だ。


オレもエルフになってみたいな、オレは女の話のつづきを聞き入っていた。

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