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  • 作家、この業深い職業への応援コメント

    すごい。
    見事に良くできた短編。
    ネット小説的な稚拙さがまるで感じられない。

    男同士の友情とは違う、女の子の、女だけが構築できる正三角形の関係性。
    (暫定的かもしれない)帰着点も、決して男では到達できない。
    ぱっと見男性でも置き換えられそうな主人公だが、(物語内の)最後の選択を自分の中ですんなり受け入れて提案できるあたり、しっかり女性。

    うーん。見事だった。

  • 作家、この業深い職業への応援コメント

    自主企画への参加及び書き下ろし作品をありがとうございます。書いてくれる人いるかなぁと不安でしたので報われた思いです。
    作品拝読しました。
    三人の人物が登場しますが、この短い文量の中でも、それぞれのキャラクター性や魅力が存分に表れているなぁと思いました。死んでしまったひとみ、そんな彼女をネタに作家デビューした花菜、ひとみを忘れたくない雪穂、三人の誰が欠けてもこの物語は成り立たないと言えるほどに、その存在が密接に絡み合って出来上がった美しい作品だと感じました。
    ひとみのことを忘れていくことに対しての、雪穂の切実な吐露。人の記憶は美化されるものですが、死に別れしてしまった人との思い出ならば尚の事だと思います。しかし、北極星としてその胸に宿し続けるその悲壮な覚悟は、三人の特殊な関係性を的確に表現していてとても印象的なシーンです。
    花菜がひとみをネタに小説を書いたきっかけの部分は直接的に語られませんが、三人の絆や作品として世に出た時の罪悪感から、恐らくは強烈な衝動に基づいたものであると想像できます。そして、今もなお小説家として書き続けているという現状は、「ひとみへの贖罪」として自身が見出した、生きていくために必要な証であるのだと感じました。当初の花菜は「ひとみに見切り」をつけていてすべてを悟ったようなドライな印象でもあります。しかし、そこには創作への希望とひとみへの罪悪感の葛藤が隠れており、終盤の雪穂の「北極星」の発言によってその部分が色付くように顕在化し、ラストの一文にあるように、読者である私にも一本の道筋が見えるようでした。
    そして、個人的には特に、花菜の雪穂に対する想いの部分には様々な想像が膨らみました。花菜は雪穂のことを特別に好きで、最後の提案によってその関係と自身の想いを「昇華」させることを選んだのかなと……。彼女たちのこれから進む道が光に満ちているといいなと思います。
    かけがえのない三人の絆の美しさを堪能させていただきました。
    素敵なお話をありがとうございました。