第13話

借りてきた猫のステージが終わり、

メンバーが各々、

機材を片づけていく。


一部の若者には、

熱狂的に指示されてはいるが、

まだ。 

そこまでは、

売れていないから、

機材の準備や片づけは、

メンバー各々の仕事でもある。


その様子を見て、

この人たちも、まだ

途中なんだと、

華は思った。


次のバンドが、

準備を始めると、

ファンの人たちが、

順次

入れ替わっていく。


まだまだ、

途中。

彼等の夢と並走するみたいに、

この先も

走って行けたら、きっと

幸せなのかなと

華は思う。


機材を片づける、

メンバーの手が、

未来を掴む

その瞬間まで、

推し活をしつつ、

共に

生きていくのか?


(おわり)

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夢の色 @yiyi88

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