雑草

天然しじみ

第1話

憧れは憧れで終わる、夢なんて時間の無駄、死にたいなんて叫んだって、愛してると叫んだって、全ては無意味であり、虚しいだけだ。


4月8日

春が始まった、高校生活が始まる、普通なら青春に期待しルンルン気分で居るだろう。

でも僕は、そう入られなかった。

いや何故かって、知らない人怖いし、人多いし.....何がいいのか僕には全く分からない。

結局何事もなく、入学式を無事に終え、クラスにつき、帰宅をした。

家に着いたら、僕は部屋に入りシャツのボタンを何個か外し寝転がった。

その時に「あ"ぁ"〜」というまるでオッサンのような声が出てしまい、クスッと笑った。

僕はスマホを取りだし通知を見る。

0件

いつもの事だ、来るのは企業のLINEくらいしかないのだから。ネットでもリアルでも陰キャ、そう、救いようがないのだ。

少し胸が苦しくなったが気のせいだと思うことにした。


4月24日

ある程度、クラスにも馴染んできた。ある程度のグループができ、僕も6人くらいのグループに居た。

まぁ、あまり関わる人が多くても大変なため、このくらいがちょうどいいのだろう。

にしても、学校で飲むコーラの背徳感、これに関しては入学したての頃、皆感じたことだろう。

僕は、6人の中では中心に居るのだが、クラスとの交流という意味では僕が1番弱い。理由は簡単だ、人を覚えれないのだから。

まぁ、どうせすぐ切れる関係、覚えても意味ないと思い、考えるのをやめた。

相変わらず通知は0件だ。


5月21日

高校は嫌いだ、下ネタが多い。気持ち悪い。

そう考えると僕のいるグループは楽だ。

おちゃらけてはいるが、そういうことは一切ない。まぁ、前の席に居たというのが理由で仲良くなった優希(ゆうき)は思春期が来る前に社会の闇を知り、感情をほぼ捨てたような顔をしている。そのため下ネタが話題になることはほぼ無かった。

そして相変わらず通知は0件だ。


5/24

僕のハマってるゲームのイベントが始まった。 フレンドと協力...僕には無理な内容だった。昔は沢山居たのに.....と思い、胸が痛くなった気がしたので諦めた。

通知は相も変わらず0件だった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

雑草 天然しじみ @yamisan831

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ