第17話
敵の襲来
〇+。―――――――――――――――
「それじゃあ、みんな、跳び箱を飛ぶ時は、ケガをしないように、順番を守って、並びましょーう !」
「「「はーい」」」
『うぅ。体育か。冬のジャージは寒いなぁ。』
今日は外で体育の事業でした。
エンは跳び箱は好きだが、外の授業は苦手。
さぁ、エンが飛ぶ番です。
『うー、よーしっ…!』
ダッ
勢いよく駆け出した。
七段。
いける。
……っよし !
足が宙に飛んだ。
馬力をつけて。
―その時だった―
跳び箱の上に何か乗っかっている。
『『『 ! !?』』』
エンは、ぶったまげてしまい、そのまま跳び箱を飛ぶ事ができず、突っ込んでしまった。
ガラガラ木積が崩れ落ちる。周りの一童達も、それはそれは、何事かと、驚いてしまった。
女の子の一人が叫びました。
「エンちゃんが倒れた !」
「きゃーッ」
「なんだどうしたー?」
「血ぃ出てるー !」
「おちついてください! みんなっ
さ、エンちゃん、保健室行きましょ… !」
担任の先生が駆けつけ、ゆっくりと、エンの上体を起こす…。
しかし
「…!?」
なんと、先生の右肩に、魔物の様な牙を剥き出した魔獣が乗っかっていた。
エンが奇声を発した。
「うわああああ ! ? 」
「ひっ…!?何…!?」
舜にして消えた魔獣は蝙蝠の様に瞬間移動した。
児童達が、蝙蝠だ 蝙蝠だと、きゃーきゃー、わぁーわぁー 賑やかな事になってしまった。
「何が起きてるの!?」
「…。」
エンは目を見開いた。空を美しく舞う魔獣を見つめた。
まちがいない。
チャッピィと同じ種族の生き物だ…!
そして
『『『よぅ、エンちゃん。単刀直入に言う。
俺といっしょに、魔族の国へ来い。
魔族の頭に会わせたい。
エン、おまえの力が欲しいんだ。』』』
「…ひっ」
鋭い牙を出して、エンに向かって
飛び掛かる…!
天界羽化バースデー すみれまどか @magic-0405
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