第1章 オマケ三連発! 「二年後のマッチョカルテ」、「ボディビル掛け声解説」、「二人のお金事情」
第1章 オマケ1 マッチョカルテ
以下、中立で公正な筋肉の神様判定 小田島昇スペック(17歳 4月時点)
1 ビルダースペック(レベル1~10の10段階 数字は全てパンプ時)
総合 レベル3(幕下)
上腕 29㎝→36㎝(レベル4)
胸囲 87㎝→103㎝(4)
尻囲 85㎝→90㎝(3)
腿囲 48㎝→53㎝(3)
カーフ(ふくらはぎ) 28㎝→33㎝(2)
2 ストロングポイント
フレームのバランスはレベル10で最高クラス あと広背筋の張り出し
3 総評
この2年でだいぶ良くなりました。トレーニーとしては中級レベルに入ったところですが、競技者としてはまだまだ細いです。背中は比較的発達していますが、胸と脚がかなり不足しています。それが全体の薄く細い印象につながっています。
ナイスボディに出るのであれば、最細の「モデルクラス」か、中量級の「ナイスボディクラス」に出るのか迷うところです。全体のバランスはいいので、いずれでも良績は残せるとは思いますが、頂点を狙うならモデルクラスがいいかも知れません。
9月まで5カ月ありますから、さらなるバルクアップに励んでください。
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第1章 オマケ2 筋肉の神様 ボディビル観戦の掛け声解説
1 ボディビルを含めたボディメイク競技の観戦の楽しみは、もちろん鍛え上げた男女の肉体彫刻の鑑賞になるわけですが、応援に行った観客が選手に声援を飛ばし、会場が一体となって盛り上げるという点も見逃せません。歌舞伎鑑賞にいって、千両役者の登場に「よろずやー!」と掛け声をかけるのと似ているでしょう。
大きな声援の飛んでいる選手は、アドレナリンが身体中に満ちてポーズや笑顔が活き活きとしてくるでしょうし、ジャッジにも「この選手、ずいぶん人気あるんだな」という印象を与えて、点が甘くなるという効果も(いくらかは)あるでしょう。
特に、決勝進出者(通常10人)が並んだ中から、トップの数人(5~6人)を呼び出して比較審査を行う「ファーストコール」は、コンテスト一番の見せ場です。「さあ何番を呼んで欲しいー!?」って、アナウンスも散々会場を煽(あお)って、引っ張って、盛り上げますので、会場中から贔屓(ひいき)選手の声援がワーワー飛び交い、興奮のるつぼと化すことになります。
2 この声援の基本というか大前提ですが、まず選手のゼッケン番号を叫ばないといけません。よほどの有名選手でない限り、ジャッジは選手の名前を知りませんから、「○○さーん!」と推しの選手の名前を呼んだところで、誰のことやらさっぱり分かりません。周りの観客も「○○さんって誰?」てなもんでしょう。
なので、ちゃんと「〇ばーん、かっこいいぞー!」と言わないと、会場に伝わらないのです。
このゼッケン番号は、以下の声援のいずれを叫ぶとしても、必ず枕詞(まくらことば)のように、冒頭につけることなります。
3 次に、声援の種類を見て行きましょう。主に、下記のように分けられると思います。
(1)全体の雰囲気を褒めるパターン
これは、上記のとおり、「〇ばーん、かっこいいぞー!」とか、「いい男ー(いい女)!」とか、「バランスいいぞー!」とか、「すてきー、こっち向いてー!」などですね。これが基本です。「よっ、筋肉国宝!」ってのもありますね。
(2)当日の肉体の出来を褒めるパターン
これは皆さんも聞いたことがあるでしょう?
「デカい!」とか「ナイスバルク!」(単純に筋量が多いとき)、「キレてる、キレてる!」とか「バッキバキだあー!」とか「ナイスカット!」(究極の絞りで筋繊維が浮き出ているとき)ていうのが定番ですね。まれに「冷蔵庫!」(ウェストが寸胴で、Y字じゃなくて長方形に見えるとき)ってのも聞きますが、これ、誉め言葉なのかなあ‥‥‥?
(3) 身体の特定の部位を褒めるパターン
これは、並んだ他の選手よりも目立つ部位を叫んでジャッジの印象点を狙ったものです。
よくあるのが「メロン肩!」とか「三角筋チョコパイ!」(肩が丸くせり出しているとき)、「背中に鬼(般若)がいるぞー!」とか「背中ユーラシア大陸!」(背中の凹凸や面積が大きいときとき)、「腹筋板チョコ!」とか「腹筋6LDK!」(ダンベル何㎏持てる? のオープニングから)、「その大きな胸を見せてくれー!」とか「胸がケツだぞー!」(もちろん男子選手。解説不要)あたりでしょうか。
特殊なものでは「肩にダンプカー乗せてるのかー!?」ってのがありますが、これ、なんなんですかね。ダンプが乗ってるように見えたこと、一度もありませんけどね。
だいたいこんなところでしょうか。
別に決まりがあるわけではありませんので、誹謗中傷など観戦マナーに反するようなもの以外は、当日会場で思ったことを声援にかえて叫べばいいんです。コロナで声援が自粛になっていた時代は、ずっと会場が「シーン」ってなってて、なんかステージ上でも悲しかったですから、これも一つの文化として日々発展して行って欲しいと思っています。
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第1章 オマケ3 二人のお金事情
筋トレを続けるのは結構お金がかかります。
1 まずかかるのがジム関係の費用です。
プランにもよるのですが、昇と尚が通うアイアンジムは、大体月会費1万ちょいくらいで、大小のタオルセットが月2500円(これ必要です。そうでないと毎日2枚ずつタオルが出て洗濯も大変だし、持ち帰りも面倒です)、個人ロッカーが月1000円(シューズ、ベルト、グローブなど私物をしまっておく小さなロッカーで、決まった店舗でトレーニングする人は重宝します)です。
なので、ジム関係費用は月額1万5000円くらいでしょう。ただ、二人は家族会員になっているので、親の口座から引き落とされます。タダです。トレーニーの親には感謝です。
2 次に、サプリメント費用です。まずプロテインですが、これはピンキリです。
1㎏あたりでピンは7500円くらいで、キリは3000円くらいでしょうか。アイアンジムのものは、もちろんピンで、各種フレーバーが揃っており、とても美味しく、ビタミンなども豊富に入っています。でも高い! とてもお高い! 1㎏8000円もします。しかも一週間ちょいしかもちません。
なので、昇と尚は時折ドン・キ〇ーテに行って「これ重ーい」「気をつけろよー」とか言いながら、棚の一番上に並んでいるアルプ〇ンの3㎏8000円(無味)のを買って、ガンガン飲んでいます。ビタミンなどは別に摂(と)ればいいのですから、安くてシンプルなのが一番です。3㎏あると一カ月弱持ちますので、月額1万円くらいでしょうか。
サプリは、プロテインのほか、トレーニング中に摂取するパワードリンクに入れるBCAA(破壊された筋肉を即時に修復するアミノ酸)とクレアチン(パワーとスタミナ増強)が必要です。どちらも高額ですが、毎回おさじ一杯とか二杯とかなので、そうそうなくなるものではありません。ビタミンも併せて、月5000円もあれば十分でしょう。なので、サプリメント代は月額1万5000円くらいです。
3 それと、トレーニングのためのギアの費用がかかります。パワーリフティング用のシューズが1万5000円くらい、グローブのいいやつが6000円くらい(滑り止め、手首固定、衛生面の配慮など)、ウェイトベルトのいいやつが1万5000円くらい(腰部保護、体幹安定)、パワーグリップのいいのが8000円くらい(握力補助、背中トレに絶対必要)で、初期投資はかさみますが、ひとつあれば3年くらいは余裕でもつので、あんまり気にする必要はありません。
ボロくなって「やだなー」ってなったのから買い替えればいいんです。
こうしてみるとサプリ代とギア代で、大体月額2万弱と言ったところでしょうか。
二人とも高校生で、お小遣いは月1万円ですので、全然足りないものの、繁忙になる日曜日の8時~20時まで、ジムでアルバイトをやっているので大丈夫です。休憩1時間30分入れて日当1万5000円くらい、月額6万円ですから、お金には比較的余裕があると言ってよいでしょう。
なので、しょっちゅうアマゾンで「これかっこいいなー」「色違いで買って時々交換しよっかー?」とか言いながらタンクトップなどのウェアをポチってしまうのですが、高くても2500円位ですから、大したことはありません。
このような事情で、昇も尚も、お金は少しずつ溜まっていきますが、あって困るものではないので、大事に貯金しています。
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