13:はじける給湯室 感想

お話



 お湯を、相手の湯呑みにシューーーー!!

 超!!

 エキサイティン!!!


 給湯室、よくドラマなどで観るのは情報戦や心理戦の舞台になっていたりして実にワクワクする(?)エリアだったりするのですが、果たしてどうなのでしょうね?

 情報戦・心理戦といえば、筆者は昔、本格スマホeスポーツを謳うカードゲームを嗜んでおりました。テレビ放送されたアニメは百合やら薔薇なら様々な花の咲き乱れる、オタクたちが喜んでしまうタイプのホビーアニメだったわけですが(斯く言う筆者も、劇中で自称「普通」の女子高生と、「特別な人を特別扱いするの何が悪いんだか……」や「お姉さん、キライ(両手を広げてハグ待ち)」などの名言を誇る国民的アイドル中学生が、もう明らかにいくところまでいった経験のあるカップルしているのを見て沸き、SNS上でふたりのイラストが増えているのではないかと巡回していたりしたものです)、ゲームの方はまさに情報戦や心理戦、常に入れ替わる環境の読み合いみたいな様相を呈しておりました。

 筆者が好きなのは、耐えて耐えて条件を満たしてから、相手のデッキや手札を一気に溶かして手足をぐデッキや、一度発動させてしまえばそれ以降はターン終了時に自動で相手にダメージを負わせられる効果を勝ち筋にして、自分はひたすら耐久するタイプのデッキ、もしくは相手の体力関係なく条件を満たせば強制的に勝てる、いわゆる「特殊勝利」デッキでした。

 しかし、やはりそういうデッキが蔓延ると試合時間が異様に長くなり、更に耐久されたらどうしようもないということでモチベーションの低下にも繋がりかねないからか、それらのデッキが活躍する前に決着をつけようとする速攻型のデッキも流行ってくるわけです。もちろんそういうデッキが台頭してくると、後ろに長引かせることで真価を発揮する先述のデッキタイプは苦しくなったりしがちなのですが、そこで環境の読み合いが効いてくるというか、そういうときに速攻デッキを詰ませられるカード(比較的序盤から使いやすいコストで盤面にある程度以上の干渉ができて尚且つ回復もできる便利カード)を積めるか等々いろいろやりようがあって……など、楽しかった覚えがありますね。

 やっぱり相手を摘ませるのって、楽しいじゃないですか。筆者、遅延行為(とっくに自分の打ち手は終わっているのになかなか相手にターンを渡さない)とかはしませんが、デッキそのものが遅延デッキ多めなので心証としては変わらなさそうです。前に対戦相手を募集していた方に気軽にオンラインで挑んだところ、うっかりめちゃくちゃ遅延するタイプのデッキを使ってしまい、20分くらいかかって申し訳ない気持ちになったこともありましたっけ。


 そんな記憶を呼び起こされながら読み進めた本編、はい。決まりました。決まっちまいましたわ。これ、たぶん丹羽にわさんとたまきさんの薄い本が確実に世に出回りますわ!

 何やかんや付き合いが長くて、更には隠れた有能さもちゃんと知っていそうな環さんに、ほんわかしているけどいろいろわかっている丹羽さん。そして何より「環」というなんとも気安い呼称! こんなおいしい素材がゴロゴロ転がっているんですもの、これは……!


 おいしすぎーて♪

 とろけちゃう♪

 今日も~♪

 ぜんりょーくで♪


 BL二次創作ですわ!!!

 「お手を拝借、いただきまーす!」♪


 といった塩梅かしら!?


 そんな気分になった読者は、きっと銀河系に存在する星の数よりも多かったことでしょう。いえいえ、表立って言わなくてもきっとそう思ったはずです。筆者にはわかります、だって……筆者もご多分に洩れずそう思ってしまいましたから! 筆者も皆様の仲間です!

 だからぁ、隠さなくっても、いいんだよ?(いきなりASMR風味に挑戦し出します。情緒が不安定なのかな?)


 ということで、不意打ち気味においしい具材をお出しされてすっかり情緒がおかしくなりながら、『はじける給湯室』の感想とさせていただきます。

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