第8話 ダンジョンへの第1歩⑧
俺たちはそのままダンジョンから出る煌石を売るためにカウンターへと向かう。
俺たちはとりあえず2種類のセルを狩れたのですぐに出てきたが、初めからガンガン勝っていきたい人も多いのだろう。まだカウンターに人はあまりにいなかった。
「ご用件はなんでしょう?」
「煌石の買取をお願いします」
「了解いたしました。買取させていただく煌石を見させていただいてもよろしいでしょうか?」
俺たちは袋の中に入れていたいくつかの煌石をカウンターに出す。
「小サイズの煌石ですね。一つ400円で買い取らせていただきますがよろしいでしょうか?」
「はい」
「了解いたしました。小サイズの煌石が7つなので2800円ですね」
「すいません。もう一つ聞きたいことがあるんですけど、、、」
「はい、なんでしょう?」
「自分がもらったスキルがよくわからに場合はどうしたらいいんですか?」
「今まで発見されたスキルに関する情報は3階の資料室に管理されていますよ。ただまだ、見つかっているスキルの可能性もあります」
「わかりました。ありがとうございます」
「では、またのご利用をお待ちしております」
笑顔でそういう受付嬢から2800円を受け取ってから、俺たちはまず武器を返しに武器貸し出し所に向かう。
「本日はどのようなご用件でしょう?」
「武器の返却をしたいんですけど、、、」
「承知いたしました。この機会にカードをかざしていただけますか?」
俺たちは言われたとおりに自分のカードをその機会にかざして情報を読み取らせる。
「ありがとうございます。では武器の方の確認をいたしますので、こちらの方にお願いします」
俺たちは言われたとおりにカウンターの隣にある大きな机に武器を置いてカバーを外す。
「ありがとうございます、、、、、、見たところ以上はなさそうなので追加のご料金は発生いたしません。またのご利用をお待ちしております」
先ほどと同じように笑みを浮かべてお辞儀をする受付嬢に背を向けると今度は階段を上って3階にあるという資料室に向かう。
階段を上って中に入るとそこには小さい図書館を言われても納得するような規模の資料がきれいに本棚に並べられていた。どうやらセルに関する情報から装備に関する情報までダンジョンに関係するものすべてが置いてあるようだ。中にはまだ埋まっていない本棚もあり、これからもどんどん拡張してくのであろうことが読み取れる。
俺たちはその中からスキルに関する情報がまとめられた資料を手に取ると真ん中にある椅子に腰かけて中を見る。
中には今まで発見されたスキルがずらっと書かれており、きちんとスキルの横にはそのスキルに関する説明が書かれている。
「それで、来宝のスキルは『夜』だっけ?」
「あぁ、、、、そうなんだが、なさそうだな」
50音順に並んでいるスキルのや行のとこにも例の『夜』はなかった。
「それじゃ、新発見のスキルってことじゃん!」
「まだ見ぬ、ごみスキルの可能性もあり得るってことだな」
「なんでそんな悲観的なのさ!」
「そりゃ、このスキルの説明が何もないからに決まってるだろ。もしかしたらマジで中身のないスキルかもしれないんだから」
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