第5章

第6話

でも…なんで俺?そう思ったのは、俺だけじゃなく、レジの人もだった。


「優子ちゃん、何でだよぉ」と泣きついてた。

優子さんは、それを振り払い、「中田さんは、私が緊張してる時に私を和らげてくれました。あと、付け加えると、和田さんは私を一度だけフリーモデルのお願いをしただけです。それも断ったじゃないですか」と容赦がなかった。俺は照れっぱなしで、レジの人…もとい和田さんはガーンとした感じだった。レジの人は去っていった。


俺は、「優子さん…気持ちは嬉しいけど、自分の気持ちを大切にしなよ」と、つい言ってしまった。


「どうしてですか?好きになるのに、理由なんているんですか?なんとなくじゃダメなんですか?」と。

「私は中田さんと一緒にいると安らぎます。それでいいじゃないですか」


俺は負けた。この子と付き合っていこうと決めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

なんとなくじゃだめなんですか @mamoru_n

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ