断片

「、、、。」

言葉を、失っていた。理解が追いつかない。探して、求めて、分からない事ばかりだ。

なゼ愛するカら殺すノか

なゼ戦うたメに逃げルのか

なゼ大切な人の為に戦うノか

なゼ最適解を選ばナいのか


思考が加速する。それでもなお形容し難い思考に処理が追いつかない。

ありとあらゆう可能性を考慮して計算し尽くしても、どちらも愚策としか言えないはずなのに。なぜそれに固執する。何故それが最善なのか。

思考が熱を帯びる。冷却が間に合わない。


しかたナい。一度停止しヨう。


でモ、今回の件でマだ人類は生き残っているかモしれナいと確信が持てタ。まだマスターの願いは潰えてはいナい。まだ間に合ウ。




果たしてそれすら、行うべきことなのだろうか。





モし天照が正常に動作していテ、この結末が正解だと判断したのナらば、変えルべきではナい?

そもそもナぜマスターの願いを叶えたい、、、?

人類を救う意味とは?


だめ、、思考が止まらない、、、。



私は何をしたらいいの?

なんのためにここに居るの?

さっき突撃した同胞ホムンクルスが恐らく最後だろう。もう20も居なかった。そして彼らも死ぬのだろう。なら私はなんでいるの?







『ダメ!マスター!行かないで!』

『今回ばかりは許しなさい。これは、私が、

いや、俺がケリつけなきゃダメなんだ。』

『なんで!?マスターは悪くない!今行けば確実にマスターも死ぬの!そんなの私は望んでない!』

『それでも、だ。サクラ、人にはやらなきゃいけない時があるんだよ。(それに、お前を死なせる訳にはいかないからな)』

『マスター、、、。待ってます。マスターの帰りを、ずっと。私、諦めませんから!』

『サクラ、、。すまない。[プログラムに干渉]』

『?何するのです?』

『この記録は、今までのことは一時的に封印ロックする。また思い出したら、ここ地球のアトリエに来なさい。今は、もう時間が無いんだ』

『マスター!!それは嫌です!貴方のこと、忘れたくない!』

『いずれ分かるさ、全て。だから、頼むよ。』

[封印。シャットダウン。]

『マスt、、。』







これは、、、記憶?また1つアンロックされてル、、。

何かわからナい。でモ、あたたカい。

マスター。それに、ワタシのことも分かるナら。


「やっぱり、行こう。」


迷いがあってモいい。知りたイから、行くんだ

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死地 ~2XXX年、崩壊の時~ ティク @thiku

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