3歩目 天使からの贈り物
早朝、腰の痛みが夜の帳を破り
転院の移動日の記憶が鋭く蘇る
歩行車で歩んだ短い希望の道も
転院初日から
再び寝たきりの闇に戻される
夕食の静寂を破る訪れ
天使の手には希望の証
小さな贈り物が差し出される
3Dプリンタで形作られた
ベッドサイドのドリンク置き
人の優しさが心に染みる
フラッシュバックの
痛みを越えた先に見える光
人の温もりが道を照らす
リハビリの旅路は続く
希望の糸を紡ぎながら
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