#先の約束に匂う匂わせ?みたいな。

STORY TELLER 月巳(〜202

#先の約束に匂う匂わせ?みたいな。

#先の約束に匂う匂わせ?みたいな。


【storyteller by Tukimi©︎】

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大体近過ぎるのがいけないのだ。

会わないのが無理。

避けようがない。


今もまた、おかんが、私に行かせようと鍋持って玄関への道を塞いでいる。

なぜなら、隣のお宅の両親が、二人揃って旅行中だから。


出かけるついでにと、鍋。

私、花の女子高生ですけど?

たった数分でも、鍋持つ姿なんか見られたくないですけど?


そんな乙女心なんて、おかんには関係ない。

人手は使う、人助けする。

立派だけど、周りから恥ずかしいくらい堂々と話すおかんに。


正論には勝てない。



さっさと帰る方向に変更し、家を出る。

本人に会わずに、そう、家玄関先に、そっと置いてコッソリ去れば?

そう考えてみたものの。

目の前で玄関扉が開いて。

中の人と目が合って。


仕方ないからハイッと鍋渡したら。

適当に玄関の上り框に置いて。

私が帰る前に目の前で、鍵閉めて。

行くぞ、とな?



コンビニには、新商品のアイスが有って。

私は確かにコンビニ行こうとしてて。

アイスは美味しい。当たりだった。


だけど。

コンビニからの帰りも、私達同じ道。

今更わざわざ離れて歩くのは変だし。

私用事と、離れようとしたら嘘だとすぐバレたし。


なんか並んで歩く午後五時。


奢って貰ったアイスがまだあるうちに。

またなとがっつり我が家の前まで送られて。


おかんが、にやにやしている、玄関で。

起きた事が受け入れられない。



たまたま他校の弓道部の子と、話していた彼が、花火大会に、誘われているタイミングにかち合って。


なんか。相手の子に申し訳ない、付き合ってますか?ぐらいに、他校のその女の子と家の周りや学校周りで会うから。


避けたかったのに。

浴衣着てこいよ?とか。


え?

何?



暑さ以上に頭に血が昇る。

言葉の意味が、声が反響して。


まさかの未来を、妄想してしまいそう。




夏は、まだ始まっていないのに。

暑くて。

もうすでにダウンしそうなんですが、神様。



意地悪いことに。

避ければ避けるほど、間が合って目が合って。


そして、会わなきゃ見ないでいた現実を、どうにかしなさいと、突き付けてくる。


-お仕舞い-


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✨後書き✨✨

ここで、付き合ってとか言ってくる、わけじゃないところが言われた人の心を惑わす、か、んじ。


が、未来の想像、させるよね!

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