風呂場の怪
「ふぃ〜やっぱ風呂は良いなぁ…」
湯船に浸かりながら大きく息を吐く
ガチャッ ジャー
洗面所から水音が聞こえてくる。恐らく妹が帰って来たのだろう。
「お帰り〜」
風呂の中から妹に声をかけるが反応が無い
聞こえなかったのか?はたまた妹の機嫌が悪く無視しているのか…
「まぁ風呂から出れば分かるか…」
全身があったまってから風呂を出る。リビングに行くと母親の姿は見えるが妹の姿は見当たらない、本当に機嫌が悪くもう部屋に入ったのか
「母さんさっきアイツ帰ってきたよな?アイツは部屋か?」
すると母さんは変なものを見る目で俺を見ながら答える
「え?妹なら帰ってきてないわよ?」
「マジ?じゃあ母さん俺が風呂入ってる時に洗面所使った?」
「いいえ、使って無いわよ?」
じゃあ俺が声を掛けたのは誰だ?
水の関わる所には不思議な事が起こると聞くがまさか自分が体験するとは…風呂上がりの背筋がゾッとした…
ふと思いついた怖い話を書いていく 鈴ケ谷 慎吾 @px666
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