答え

 早速ですが答えを発表します。

それは……


中村文則作『私の消滅』から一部抜粋

『このページをめくれば あなたはこれまでの人生のすべてを失うかもしれない』


です!!


 芥川賞の受賞経験もある中村文則先生が手掛けた『私の消滅』の冒頭です。ものすごいパワーを持った一文ですよね。当然読み進めたところで読者に何か起こるはずもないのに、当時の私は身構え、ページをめくることを躊躇してしまいました。




  それでは暗号の解説に移りましょう。今回私が暗号に使ったものは、【文字化け】です。学生の方はあまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、私が小学生のころ、厳密に言うとスマートフォンが登場する以前のインターネットでは時たま耳にする言葉でした。


 では、この文字化けとは何なのか? 私自身全貌を把握しているわけではありませんが、ざっくり言うと『転送したデータの照合ミスによって起こるバグ』のようなものです。



 実はPCは日本語の「あ」「い」「う」などに対して「0」「011」「0101」のような独自の記号を当てはめて出力、演算しています。この記号と五十音の組み合わせがすべてのPC、ソフトで統一されていれば、何も問題はありません。


 しかし、PCのメーカーや世代、使用するソフト同士の互換性によってこの組み合わせに齟齬そごが生じる場合があります。例えば、PCαが『ア』という文字を独自の記号『0』に変換して、PCβに送信します。しかし、PCβに登録されている『0』が当てはまる日本語は『 繧「 』なのです。これが【文字化け】の正体です。


 次回は具体的に暗号を作った過程をお話ししようと思います。ではまた。



追記

すいません、投稿順間違えました。申し訳ない……。

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