機械仕掛け
カタカタと
何かが震える音が響く
それは渦の中にいて
誰かの操作を待っている
ねじが落ちた
拾う者はおらず
ころころとどこかへ転がる
光を失いながら
糸が切れた
白い光が消える
プツンと音がして
それは地面へ倒れる
歯車が狂った
もうそれは起き上がらない
絶命してしまったかのように
電源は復旧しない
謝罪をしても
目の前の機械は
元に戻りなどしない
そもそもそれは
機械なんかじゃなかったのに
誰がねじを入れたんだろう
誰が糸を張ったんだろう
誰が歯車を作ったんだろう
考えていてももう遅い
壊れた機械は治らない
機械仕掛けの人形は
ゴミ箱で燃やされましたとさ
次の更新予定
2024年10月15日 17:00
2024年10月16日 17:00
2024年10月17日 17:00
…
詩集~夜の足音~ 虹空天音 @shioringo-yakiringo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。詩集~夜の足音~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます