第5話 ゲーム世界へ

僕が目を覚ますと、微かに頭痛がしました。

僕はこめかみを押さえつつ周りの状況を確認します。


どうやら、ゲーム世界のようですね。

馬車が通っていますし、ローブを羽織った魔法使い風の男や、露出度高めな衣装の踊り子、お姫様や貴族の様な格好のNPCなども居ます。


建物は中世ヨーロッパと現代を混ぜ合わせたような感じです。

教会とかは中世ですが、あそこにあるコンビニはどう考えても日本っぽいです。


てか、コンビニあるんですね…


僕はジーンズのポケットに硬い物を発見します。

これが…ROG…?

確かに携帯電話にそっくりです。


僕は少し移動して教会の前の階段に腰掛けました。


アイテムアイコンから、ロングソードを出しておきます。

そして、ステータスアイコンを開きました。


【名前】宇賀神玲うがじんれい

【ジョブ】速剣士

【スキル】スピード、氷の力、シャッフル

【魔法】アイスニードル

【技】

【レベル】1

【HP】100

【MP】100

【力】150

【精神】110

【速さ】666

【賢さ】99999

【魅力】91

【運】100

【命中率】78.26%

【称号】東大首席は異世界でも通用するか!?


※魅力は0〜100までの指数で表される。


とありました。


ふむ、魅力91ですか。

まぁまぁですねぇ。


賢さカンストしてますし。

まぁ、いいでしょう。


僕は満足気にROGを閉じました。


とはいえ、まだ、レベル1です。

これを上げない事にはどうしようも無いでしょう。


僕はとりあえず街から出て平野でレベル上げする事にしました。


まず、平野で現れたのは、黒い大きなイノシシでした。

僕はとりあえずアイスニードルを放ってみます。

手先がすごく冷たくなって、氷の針が現れました。

僕は思いっきりそれをモンスターに投げつけます。


『ガァァッ!』


どうやら、ヒットはしたみたいですが、針が小指ほどなのでモンスターはそのままブルリと身体を震わせて突進してきます。


僕はロングソードを握りしめました。


大丈夫、平野のモンスターに負けていたら先がありませんからね。


僕はロングソードでイノシシに斬りつけました。

イノシシの肩から腹部に剣が入り込みます。


「もう一撃!」


僕は大きく大きく剣を振り、イノシシを真っ二つにしました。


ここで、イノシシは消えていき、ドロップアイテムがポンッ!と現れました。

どうやら倒したようです…


ドロップアイテムは黒い牙みたいなのでした。


図鑑を見ると、ブラックイノラとブラックイノラの牙の欄が埋まっていました。


ブラックイノラって言うんですね。


そして、波に乗ってきた僕は平野のモンスターを狩り続けました。

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Secret Of Sky World 絵真 @ema1022

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