第4話 チュートリアル③

『えぇ、これで最後ですわ。

宇賀神様には、というかプレイヤーの皆様には、ジョブとスキルをお渡しする事になっています。

宇賀神様のジョブとスキルは運営委員会で決めさせていただきました。

ご了承ください。


なお、基本的にはジョブやスキルに優劣はございません。

強くなるのも弱くなるのも、自分次第という事でございますわね。

オホホッ!


失礼しました。

宇賀神様のジョブは速剣士そっけんし、スキルは、スピード、氷の力、シャッフル、ですわ。


どのようなジョブ、スキルなのかは、ここでは説明致しません。

ゲームの中で掴んで行ってくださいませ。


なお、初心者セットとして、キャッシュ5000Gとロングソード、ポーション×3をお渡ししておきます。

キャッシュはキャッシュアイコンから、ロングソードとポーションはアイテムアイコンから確認出来ますので、よろしくお願い致しますわ。


さて、これで長いチュートリアルも最後になりますが、何かご質問ございますか?』


Jは尋ねます。


「もちろん、ゲームの中にプレイヤーキラーは居るのですよね?」


『もちろんでございます。

まぁ、運営委員会がプレイヤーキラーを生み出している訳ではなく、自発的にプレイヤーキラーになるプレイヤー様が一定数いらっしゃるという事ですね。


なお、プレイヤーを殺すと、そのプレイヤーのジョブ&スキルが手に入ります。


あぁ、ジョブは3つまで、スキルは10つまで所持する事が可能です。

それを超えた分に関しましては、プレイヤー様が取捨選択できるようになっております。


それから、これはお決まりですが、HPが0になると、ゲームオーバー、つまり現実世界の死を意味しますので、お気をつけください。


これで、ご質問は無いでしょうか?』


「えぇ、ありません。」


『それでは、早速宇賀神様をSOSの世界へ飛ばさせていただきますわね。

いってらっしゃいませ。

ご武運をお祈りしておりますわ。』


そして、Jは膝の上のパソコンをカタカタと叩きました。


そして、僕の意識は無くなっていきました。

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