冒頭エッセイや創作論に実質なったので先行公開してみた。〜人生の苦難と転生。超々高難易度職業、農家〜
ヤナギメリア@アリ許🪶カクヨムコン参加中
第1話 人生の苦難と転生。超々高難易度職業、農家
どうも、おはこんにちは読者様、ヤナギメリアです。
今回はカクヨムの週間ランキングを拝見して、スローライフの題材に良くなる農家。農業について、リアルを題材に筆を取りました。
転生作品の冒頭のつもりで書いたのですが、思ったよりずっと創作論、エッセイ向けになったので、独立して整えて書き残しまてみました。
攻撃的に書いたつもりはございませんし、他作者様の作品を否定するつもりもございません。と言うより別ジャンルにしかこの段階では成り得ないので、その事を念頭に置かれまして、お読みください。
その上で、です。
異世界転生農業、農家と言うジャンルを取り扱う作家様方について、思うところがあったので、筆を取った次第です。
誤解しないでいただきたい、想像の余地や、創作の余地、現実感の薄い作品だからこそ、救われる、面白い、楽しいと思う方も多いことは重々承知しております。
では、以下抜粋です。
結論から思う。私の半生は某自分の顔を少し分け与えて、他人の飢えを満たす。この日本国において、最も有名なヒーローと、ほとんど同じだった。
私の半生は、例えるなら虹に乗れなかった半生だった。親父は違った。彼は国有数の農家に上り詰めた事もある、実に有能な人物だった。
時代の要求が悪かったのもある。幸い親父共々、6代目の婆様ほど政府にいじめられなかったが、それでも3k仕事、汚い、きつい、給料がガチで無いがきつくて精神病院に通院しかけたし、結婚もできず。……まぁ、有り体に言って昔は社会に疲れているよくいる人間だった。
なにせ、給料をまともに農家としてもらった事もない。最初に農家をしていた時など月3万円でやりくりしていたし、5年後以降に他の仕事を半分行っている今現在も、1円も基本もらわず行っている。
代わりに家事や料理を任せる公平な農家経営取引で、差額分は仕送りと言った具合だ。
まったく持って憎らしいほど、親父の取引は私に取って一部の隙もなく公平で、彼は年間10日も休まず毎日農家をしていた。
親父のように日本有数という栄光があり、経営者としてもズバ抜けて優秀でも、一般従業員にまともに給料が払えない背景は明白だった。
主戦力たる米が安すぎる。これに尽きる。
誤解を招きたくないので思うが、我が家の経営は優秀だ。例えば、お客様が思い浮かべられる野菜。そのほとんどをろくな休みなく生産、直売している事実。それだけでも優秀だと断じる事ができる。
その上、補助金は最低限以下しか受けていない。なにせそれがなくなれば経営できなくなるのだ。主な資金にできるわけがない。
主戦力たる米の茶碗一杯の値段。およそ30円。
仮に、今の米の値段が倍になったとしても、たったの60円。コンビニおにぎりの半分程度だ。
たった30円。この値段で経営し、同じカロリーで食品を経営できている企業は、おそらくほとんど無い。
たったそれだけの事実でも、この国の神秘であると、イギリス人なら皮肉を込めて語ってくれるだろうか。
つまるところ、この国はあのヒーローのように、農家の顔を食って生かされている。それが揺るぎない現実だと断じる。
そりゃ少なくなる。辞める人間も多くなる。彼のように顔を交換できる術を、我々は持たない。そんな都合の良い奇跡は現実に存在し得ない。
常識……と言うより、目を瞑っていた都合の悪い事を簡単に取っ払えば、まるで悪い夢に甘やかされ続けているのが目の前の現実と言う訳だ。
ついでに言えば人生に後悔だってある、もし0歳までタイムスリップや、昨今流行りの異世界転生者になれるなら、楽しいと思う。最初の内だけは。
と言うより他人に私の人生を、図解! これが私の全人生! と、わかりやすくルートを説明して、たどって来いと頼んだら、ほとんどの日本人には殺される気しかない。
それほどまでに苦難の人生だった。それなりのいじめ、チビとか下等生物とか、猿とか、士農工商よりも下の方、明確に罪人、人間扱いでない差別呼びとかも沢山受けてきた。
推測になるが、私がまったく実在の異性を求めなかったのも、子作りに適応できなかったのも、複合的な理由を推測できるが、主にこのせいだろう。
誰が好き好んで自分の事を犯罪者扱いや、動物扱いする存在。幼い子供を作ろうと思うのだろう。思えるわけがない。この考えがただの甘えだとしても、まったく持ってアホ丸出しで、迷惑で不幸な経験だった。
なにせ私を虐げた子供たちは、猿や罪人、人間よりも下等生物と、なんの犯罪も犯していない人間の区別も付かないと、自分達で主張し出したのだ。これをアホと言わず何をアホと言えばいいのだろうか。
私は人間の最も激しい欲求すら、ある意味で打ち勝ってしまった訳だ。まるで聖職者のように。
もしくは今も負け続けているのかも知れない、彼らが望む通り、人間でない猿。あるいは人間と子供の残せない生き物として。
性的不全の影響は根深かった。身体も小さく成功体験も少なく、明確に子育ての失敗作と言えるのだろう。
なにせ周囲はそう口々に口にしていたし、私は実の親から怒る感情を取り上げられた。
短気だとそしられて、自分を優先したり、大事に守る心そのものを取り上げられた訳だ。取り戻せたのは30を越え妹と本当に久々にケンカできた頃だった。
おかげで長く言いたい事も言えない、やりたい事も挑戦する気が起きない、実に息苦しい人生だった。
他人の人生を非難する気は毛頭ないが、不正解と不正義、間違いといくじなしな人生だったと一部の人々には評価されるだろう。犯罪行為や戦争行為に虐げられた人々よりは遥かにマシだが、逆に言えばその程度だ。
だが、だがしかしだ。
転生して生まれ直し、異世界にやり直して別人に生まれ変わってまで生きたいとは、どうしても自分の声が大きく広いと、正しいと思う人々が思うようには、思いきれなかった。
もちろん転生に挑戦したいと言う気持ちが無いわけではない。偶然そうなればやる可能性は高い。
だが、確実に転生できると神様に確約されても、某爆発系ヒーローの言うように、ワンチャンダイブまではしようとは思えない。
だって別人だ。それまで生きてきた私が別人だぞ? スキルやレベル、つまりは力。女と金を手に入れて、権力を手に入れる。
過程は楽しいだろう。手に入れたあとだって楽しく感じるだろう。
でもだからこそ頭に響くと思う。某からくり人形のお代はなんぼの人のように、お前退屈なんだろうと、それもう別人じゃね? と。
私が私のまま変わり、選ばなければ、納得が生まれてくれない気がするのだ。
2度目の人生、大いに結構。でもそれは本当に2度目の人生と、言える納得と実感がありえるのか。
地続きで環境が変わっただけではないのか、流されているだけではないのか。
なにせこっちは農家だ。一種類の命を育て、その他を駆除するプロだ。生命そのものを見つめ続けなければ成立し得ないプロだ。
故にこう言える。再誕ではなくそう思い込みたいだけの、別にそれが悪いとは言わないが、正確にはただの変化ではないのか。考えてみても良いのでは無いだろうか。
人間の本音は100あると
もう一度行えと言われたら拒否するが、それでも生まれ変わっても、親父と畑に立ちたい気持ちだってある。
なにせ自分のような不覚悟者、農家になりきれなかった者を、まるで虹の上に引っ張り上げるように働かせてくれているのだ。であれば行きたい気持ちは大きくなる。
まあ、虹に乗せてもらい続けるのも、決して楽なだけの道ではなかったけれど。
甘えだと非難は重々受け取るつもりだ。そいつが草の味や、雨土の味、虫のクソ……特にアブラムシの味を知ってるならだが。ダニ害もマスク越しで呼吸困難になる。
当然女の味よりも、下手すればメシの味よりも知り尽くしている。
まずいだの安いだの、高いだの美味いだの好き勝手のたまるその他人の口に、真っ先にあのヒーローのように食べ物を捧ぐ事を、20年近く永遠と努力し続けた。
これを誇らしく思えないなら、その時点でこの人生に価値などない。ゆえに誇る、
助けてもらいたいわけではない。
救って欲しいわけでもない。
泣き言を情けなく思いたい訳では決してない。
褒めて欲しいわけですら、ないかも知れない。
親父共々人生を歩み、必死に生きた事を誇って欲しい。結局それだけになるわけだ。
さて、もう一度念の為。
攻撃的に書いたつもりはございませんし、他作者様の作品を否定するつもりもございません。と言うより別ジャンルにしか成り得ないので、その事を念頭に置いてお願いいたします。
思ったよりもパワー使いますね。文字通り人生の一部を切り出して解説しているので当然ですが。
暗く辛い気持ちにもなりますね。昔より圧倒的にマシですが。
カクヨムコン10頑張りたいなー!!
誇らしくは思うけど、農業やめたいなー!! 農家やめたいなー!! 作家業で食って行きたいなー!! 以上です!
冒頭エッセイや創作論に実質なったので先行公開してみた。〜人生の苦難と転生。超々高難易度職業、農家〜 ヤナギメリア@アリ許🪶カクヨムコン参加中 @nyannko221221
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