居候する事になった双子の従姉妹がエロくて積極的な件
あかせ
第1話 久しぶりに会う双子の従姉妹
「明日は、健太の大学の入学式だったよな?」
自宅で朝食中、向かいの席の父さんが声をかけてきた。
「ああ。父さんは明日から4年間、単身赴任だっけ」
「そうだ。そこまで遠くないから、
なんか歯切れが悪いな。どうしたんだ?
「母さん、あの事は健太に言ったか?」
「今言うつもりよ。あの子達にギリギリまで秘密にしてって言われたから」
「あの子達? 秘密?」
何の事かサッパリだ。
「健太、双子の従姉妹の
「当然覚えてるよ」
彼女達は母方の叔母の子になるんだが、偶然にも生まれた年が同じだ。他に歳が近い親戚がいなかったので、とても印象に残っている。
そんな彼女達と最後に会ったのは中2の時だ。基本的に、正月に親戚一同が集まる事になっているが強制ではない。
中3は受験生って事でパスして、それ以降一度も親戚に顔を合わせていない。ああいう大人の集まりは退屈で苦手なんだよ…。
「あんたが来ない時も、羽衣ちゃんと結衣ちゃんは毎年来ててね。その度に健太の事を気にかけてたわ」
「そうなのか…」
あの2人はいつも一緒にいるから、どっちがどっちなのかが未だにわからない。そんな俺を気にするなんて…。
「確か2年前の正月の時に、2人に言われたのよ。『健太君の事が気になるから、彼と一緒の大学に進学します』って」
2年前というと、俺達が高2の時だな。正月より前に、母さんに志望校を伝えてある。2人は母さんを通して知ったんだろう。
「それで、どうなったんだよ?」
「羽衣ちゃんと結衣ちゃんは無事合格して、あんたと同じ大学に進学するそうよ」
「そうか。でも叔母さんの家から通うのは大変じゃないか? 家を出て2人で暮らすのか?」
「違うわ。この家に居候するのよ」
「正確に言うと、父さんの部屋にだが」
なるほど。だからさっき、父さんの歯切れが悪かったのか。戻って来ても、部屋に羽衣さんと結衣さんがいるから…。
「早めにこの事を伝えると、不審に思った健太が志望校を変えたり、家を出る可能性を考えたんでしょうね。『ギリギリまで言わないで下さい』と念を押されたわ」
別に2人を避けてないんだが…。その事を言っておいたほうが良いかも?
「羽衣ちゃんと結衣ちゃんは、今日の昼前に来るそうよ。2人の荷物は夕方頃届くと聞いているわ」
「父さんは朝食を食べ終わったら、すぐ家を出るつもりだ。明日から赴任先で働かないといけないから、色々準備しないと」
「そうか…」
4年ぐらい会ってない双子の従姉妹とうまくやれるのか? 不安しかない。
「健太。言っておくけど、デリカシーのない事は止めてちょうだいね。羽衣ちゃんと結衣ちゃんは女の子なんだから」
「なるべく気を付けるよ」
朝食後、父さんはさっきの言葉通りすぐ家を出た。俺も羽衣さんと結衣さんに失礼がないように身支度を整える。
そして午前10時になり、家の呼鈴が鳴る。俺と母さんは2人を玄関で出迎える。
「こんにちは~×2」
……久しぶりに見た2人は、俺の記憶とだいぶ異なっている。当時はこんなにオシャレに気を遣ってなかったはずだ。
「健太君(くん)、大きくなったね~×2」
そこもハモるのか。双子って凄いな。
「いらっしゃい、羽衣ちゃん・結衣ちゃん」
「おばさん、これから4年間よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね」
今母さんに話したのはどっちだ?
「健太。何ぼんやりしてるの?」
「いや…」
さすがに本人の前では言いにくい。
「もしかして、わたしと結衣がわからないかな?」
向こうから訊いてくれたのはありがたい。正直に言うチャンスだ。
「ああ…」
「健太君から見て、右目のそばに泣きぼくろがあるのは羽衣だよ」
「あたし結衣は左目のそばにあるの。間違えないでね、健太くん」
目のホクロの位置か。見分けるポイントがあるのはありがたいが、1つだけなのは不安だ…。
「他にも結衣との違いはあるけど、また今度ね♪」
2人の顔をじっくり見たが、さっきのホクロ以外の違いがわからないぞ。どこが違うんだ?
「…そんなに見つめられると恥ずかしいよ、健太君♡」
「健太くん、大胆♡」
うっとりした顔をする羽衣さんと結衣さん。先が思いやられそうだ…。
「健太、後の事は任せて良い? 私、買い物に行きたいから」
「わかった。2人共、俺に付いて来てくれ」
父さんの部屋に案内するとしよう。
「は~い×2」
羽衣さんと結衣さんは靴を脱ぎ、家に上がるのだった。
居候する事になった双子の従姉妹がエロくて積極的な件 あかせ @red_blanc
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