架空戦記です。
ただしサッカーのです。
私、このジャンルに初めて接した為にかなり驚きました。
新鮮な事柄ばかりで読み進めて、最後に
ああ架空戦記であり、とあるSFのジャンルだったのか。
そう腑に落ちました。面白いのです!
そこで思い出しました。
子供の頃に某サッカーシュミレーションゲームで自分が〝焼津トロールセン〟というチームを作り、遊んでいた事を!
本作の筋立てや構造はよく出来ているのです。
しかし私には何よりも、架空チームの架空の人物達が行う架空の試合とその経過とインタビューと解説という、パートの経過がツボでした。
〝なぜそこまで?〟
という作者の架空のものを制作する、緻密さに感嘆の念を抱きながら拝読していた次第です。
ここには想像力というものが編み上げる不思議な感覚と説得力があります。
スポーツの架空戦記(お見苦しいでしょうが、適切な名称を知りません)
をまだ体験してない方。
新しい体験をどうぞ!