エピローグ

第40話

芸術の星は、自由な星だと言われている。人の感情とか、人の目を通した景色だとかを表現するのが日常として存在する星。不完全な人間らしさを認めてくれる。

 そんな世界でよかった。じゃないと私は生きていけないと思う、完璧じゃない言葉を聞いてくれない世界は窮屈すぎるから。


「メイサ、そろそろ帰ろう」

「ん、ちょっと待ってください」


 書きかけの小説を保存して、図書準備室を出た。

 絵画科の教室を横目に、並んで歩く。夕日に照らされた薄暗い廊下を歩いていると、遠くから部活動に励む生徒たちの声が耳に入ってくる。

 

 いい世界だ。どうにも眩しく見えて目を細めた。



 ――明日は何を書こうかな。

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完璧なキミと、不完全な世界で夢を見る 雨夏 @uka_amanatsu

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