エピローグ

第32話

夜道を並んで歩く2人の青春は、いつから始まったのか。

 まだ始まってすらいないかもしれないソレは、いつか終わりを迎えるのか。そんなこと、誰がわかるというのだろう。



 ただひとつだけ、言えること。



「一緒に住むなら部屋は大きくないと!私はいっぱい撮影機材あるし、雪くんは画材も資料も必要だし!」

「家賃凄そうだな」

「う、確かに」



 カメラにも。



「楽しみだね!いつになるかな。春かな、秋とか冬でもいいなー」

「……明日にでも。って気持ちはある」

「んふ。……楽しみだなー!」

「なんでわざわざ2回言った!?」



 キャンバスにも。



「よろしくね、雪くん」

「……お手柔らかに」



 その恋は収まらない。

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その恋は収まらない 雨夏 @uka_amanatsu

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