第2話 エトバリルは、エルフを名乗る
「エトバリルの
サルの
「ほら、ほら、マシラツラ様も時間が
仮面の下でマシラツラがノノレクチンに向けて、
「目の前で
というパルミの
「あ、はい。はい。エトバリルさんと、友だちになります。死ぬのは
と答えました。みんなうなずきました。
命が
「最初っから
とパルミと同じようなのんきな
「ばか、トキト。そういうことを言う
とウインは
マシラツラが、トキトに向かって言います。
「ぼうず、お
――ぎゃわー、マシラツラさんも、目の前で
ウインは
いつも学校に持っていっている
しかし、通学カバンは
――でも、メイドさんが三人いてくれるのは、たぶん友だちになることを
とウインは内心、考えました。
トモダチになると返事をしたウインたちに、エトバリルはすぐに次の
「今すぐに、もっとも大切な仕事を君たちにお願いしたい」
お願いしたいというわりに、エトバリルの
「わざわざゲートの
目を細めているのは、せめて笑顔を作っている
しかし
ウインたち五人は、ベルサームの
六年生のトキトとウイン、それから五年生のパルミは、なんとか平気をよそおっていられました。
けれど四年生になったばかりのアスミチとカヒは、おびえてしまっているようです。二人とも、あまりしゃべることができず、三人の年長組の後ろに
トキト、ウイン、パルミの三人は、自分たちはともかく、アスミチとカヒの二人は少し休ませてやりたいと思いました。
ノノレクチンが、いいタイミングで言ってくれました。
「エトバリル様。
マシラツラがエトバリルの後ろから言葉を
「体調が
と言うと、エトバリルはうるさそうに
「言わずともわかっておる。メイドたち、子どもたちを休ませてやれ。マシラツラ、もうトモダチになったのだ、お前が
と、メイドとマシラツラに
エトバリルがセリフを言い終えるやいなや、マシラツラは飛び上がり、
パルミが
「ひえーっ。サルのお面をしてるだけあるね。マシラツラ、サルの動きそのもの!」
さらにトキトがこんなことを言いました。
「俺、あいつと
「やめてよ、なんかトキト変だよ。落ち着いて、まずは安全のことを考えようよ」
とウインがトキトの服のそでを手でひっぱり、トキトのやけに
「あ、ごめん。ちらっとそう思っただけで、本気じゃないからさ。俺も、なんか、わけわかんなくなってるかもだ」
パルミがトキトをからかいます。
「きしし、トキトっちもおサルみたいに壁を登ってマシラツラにサルのお面をもらってきたら?
ウインがパルミをたしなめます。
「パルミも! 今は
そこへメイド三人が小テーブル、トレー、カップ、
その中の一人は
「シュガーだよ。お水、どうぞ」
ウインたちには親しみやすく感じられる
「あ、ありがとう、シュガーさん」
と、カヒもようやく
お
ウインは心の中で思います。
――ちがうタイプの美人だよね。ノノレクチンさんとシュガーさん。でも、なんというか、自由というか、なんとなくいい
三人目の、タバナハという名のメイドは、ウインたちが
タバナハは、
「トモダチ。落ち着いたかね? ベルサームの水が体に合うといいのだが」
よく通る低い声で、いい声なのですが、ウインは
エトバリルが近くに立っていました。
近くで見ると、
いちばん目立つのは
「ああ、私の
「生きている……?」
よく意味が
いかにもすごい
「なにを
目を大きく開き、口を耳まで
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