美少女を拾った日

七七七@男姉

裸足の少女

 それは数日前…午前1時頃、実は作家たる僕が、その執筆の合間に近所のコンビニへ行った時のことだ。


 ここは都内とはいえ田舎。この時間ともなれば、ほとんど人の姿もない中、その面積だけはあるコンビニの駐車場の片隅に、僕はひとりの少女が佇んでいるのを見た。


 で、通りすがりに横目で観察すれば、やや距離があって薄暗いにも、その彼女が半袖に短パン姿かつ、なぜか裸足であることが分かった。


 いんや、もう10月ですからね。昼はともかく、夜は割と冷えるのに、その姿。う〜ん、裸足ともども、なかなか気になるわい。


 さらに、華奢な体型に高めのツインテールヘア…だが、そんな子供でもない事も、なんとなく分かった。

 

 おそらく10代後半。もしや、家出少女かな…とか思いつつ、その場はスルー。まもなく僕は店内へと入った。


 そして…再び店外へ。うん、まだいる。


 ふ〜む、ならここはひとつ声をかけてみようか。


 しかしな〜、下手に声をかけて怪しまれても困るし…しかも相手が未成年らしきこともあって、結局のところ僕は、そのままこの場を去ることに決めた。


 決めた…割には僕が、コンビニ袋の他、紙カップに入ったホットコーヒーを2つ手にしているのはなぜか。


 いんや、僕は一人暮らしだし、また一緒にコーヒーを飲むような彼女もいない。


 という訳で、一度は通り過ぎたものの、再びバックすると共に僕は、その少女の元へ。スッとカップを差し出すのと同時に、思い切って彼女に声を掛けてみた。


 その結果…

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