第7話 最終話 【モネたん】 勇者の相談スレ 【どうなる!?】

 ◆ ******* ◆ ****** ◆



 カギカッコ内の書き込みは、コテハン以外はすべて【聖書者ナナシ】の発言として表記します。


 文頭にアルファベットが書かれていますが、ハンドルネームではなく班名。よって個人の発言ではありません。

 

 二重カギカッコは、固定ハンドルネームコテハンです。

 


 ◆ ******* ◆ ****** ◆



「A:まさかの勇者参戦」


『【勇者T】:どうも』


「D:T様っっっ!」


「B:さて、美少女シスターであるD共が発狂しているわけですが……」


「D:我々はもうポンコツなので、あなたたちがお話を聞いてあげて」


「E:じゃ、話を聞かせてもらいますね」

 

『T:実は、困っています』


「C:モネちゃんと結婚できるのに?


『T:御本人がそれを望んでいらっしゃるなら、光栄なのです。しかし、そうではない』


「F:まーね」


『T:それに僕には、故郷に婚約者がいます』


「G:アカンやつだ」


「A:ちげえねえ」


「D:おおかた、モネさんと勇者と結婚させて、威厳を保とうとする教会側の企みね」


「B:あれ、復帰した」


「F:口調もなんか、虚無ってるな」

 

「D:彼女持ちならね。あこがれの人との交際は、この際だから夢に留めるわ」


「E:涙拭けよ」


「D:あんたたち、後で覚えておきなさいよ。ではT様、続きを」


『T:実際、どう断ればいいか』


「C:普通に断ればOK」


『T:よいのですか?』


「A:まあ、どうにかなるっしょ。モネたんに特別な人ができたら、推す側としてはうれしいです。が、そんな感じではないので」

 

「E:まだ、みんなのアイドルをしてくれるみたいだからなー」


『T:わかりました。故郷で挙式を上げます』



……数日後

 


「D:T様、行ってしまわれたわね」


「E:そして唐突に始まる、モネたんの奇跡」


「B:モネたん直々に、立会人になってくれたんだよな」


「F:最高だった。モネたんは、教会の操り人形じゃねーんだよ」


「C:これからも、我々はモネたんを推し続けるぞ」


「A:推しがいる幸せ!」



 その後、このスレはモネたんを称えるスレであり続けました。



 このスレは、もう書き込めません。


(おしまい)

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勝手にモブを神童に見立てるスレ ~聖女のわがままに振り回される聖職者たちが、モブを聖女に仕立て上げようとしたら、本物の神に選ばれた~ 椎名富比路@ツクールゲーム原案コン大賞 @meshitero2

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