第6話 【推しの】 魔王復活 【ピンチ?】
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カギカッコ内の書き込みは、コテハン以外はすべて【聖書者ナナシ】の発言として表記します。
文頭にアルファベットが書かれていますが、ハンドルネームではなく班名。よって個人の発言ではありません。
二重カギカッコは、
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「A:ドラゴンが、モネたんの仲間になった」
「B:しかも、美少女に変身できるとか!」
「C:ちょっと前まで、パン屋の娘さんだったのに。今ではドラゴンメイドを従える立派な聖女に」
「D:感慨深いわね」
「E:他のドラゴンも、モネたんのかわいさに気づいたようだ」
「F:続々と、仲間になっていくなあ」
「G:国を一つ、滅ぼせそうだ」
「D:そうは、なりませんよ。だってモネさんなので」
「G:そうはいうが、魔王が復活するかもしれないって噂があるのだ」
「E:マジかよ。勇者が倒したって聞いたけど?」
「D:そうよ。T様はそれで、勇者として認められたんだから」
「A:魔王復活だってよ」
「C:マジ!?」
「F:この世の終わりだ!」
「B:世界がやばすぎる!」
「D:T様、モネさん、死なないで!」
~ 一時間後…… ~
「A:ただいまー」
「D:はや! 魔王は」
「B:復活していたには、していたんだけどさ……」
「D:なによ、歯切れが悪いわね?」
「G:実はモネ様と、勇者T殿と、我々騎士団の総出で、魔王が復活したとされるポイントに向かったのだ」
「D:はあ。それで?」
「G:……レッドドラゴンたちに、乗っけてもらって」
「D:あーっ。オチ読めました」
「G:魔王並びに、魔族の全員が降伏した」
「B:あのドラゴンな、魔界でもめっちゃ恐れられている存在だったらしくてよお。ジョウイコタイ、とかいうやつだそうで」
「A:ドラゴン界隈における、遊撃手っていえばいいのかな? とにかく、ドラゴンの集落でも自由行動が許されてるんだよ」
「E:で、ソイツが現れたから、魔王たちはもう闘争心をなくして」
「F:聖女モネたんだけなら、イケると思ってたみたい」
「G:だが、レッドドラゴンは『モネ様のほうが、自分の百倍強い』と主張したのだ」
『【上位個体】:事実ですよ』
「A:ワオ! 機械音痴なはずのドラゴンが、掲示板に乱入してくるとは!」
『【上位個体】:上位個体ともなれば、スマホだって触れますよ。ニンゲンの記憶をコピーさせてもらえばいいので。それにある程度ニンゲン社会に慣れていないと、擬態もままなりませんからね』
「G:ご苦労なことだな」
『【上位個体】:魔王は、なんとかなりました。しかし、少々厄介なことが』
「D:ああ、モネさんと、勇者T様との間に、婚姻の話が出ていますよね……」
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