噓つき大統領と村で一番強い男

ポンコツ二世

噓つき大統領と村で一番強い男

 ある村に一人の男の子が生まれました。その男の子は生まれた時からとても大きくて、出産した母親は一か月くらい寝込んでしまうくらいでした。


 男の子は村のみんなから可愛がられれ、男の子も村人が困っていたら、その生まれつきの体で助けるのでした。なので、男の子はとても村思い。どんなに凶悪な獣が村に来ても、村を命がけに守るのでした。そんな男の子はすくすく成長し、いつかはこのじゅにで一番たくましい男となりました。


 その国の大統領はそんな男のうわさを聞きつけました。大統領はその時困っていました。なぜなら、大統領の国は戦争は隣の国で戦争をしていて、今の戦争に不利になってきたからです。このままでは戦争に負けてしまいます。


 大統領は陸軍の司令官を呼びこう言いました。「村で一番強い男は私のところに連れて来い。奴を何が何でも兵士にしたい。」


 陸軍の司令官は言われるがままにその男がいる村まで行き、男に会いました。

 

 「大統領はあなたを兵士に従っております。この要求をのんでくれましたら、我々は金銀をあなたにはずむつもりであります。」


 しかし、男はこの要求をのみませんでした。そしてこういいました。「僕はこの村に残り、村人たちを助けたいんです。ですので、この要求はお断りさせていただきます。」


 それでも、陸軍の司令官はあきらめませんでした。しかし、男も男で頑として首を縦に振りません。


 ついに陸軍の司令官は折れ、その話は終わりました。


 陸軍の司令官は大統領にそのことを報告しました。大統領はそれを聞いて怒り出しました。命令を断るだと。この私の命令を‥。大統領は一つの考えを思いつきました。そして、陸軍の司令官にこう言いました。


 男のもとに、また陸軍の司令官がやってきました。陸軍の司令官は男にこう言いました。「あなたは私とともに付いてきてもらいます。これは大統領命令です。逆らった場合は処刑します。」


 男も大統領命令となれば、いかないわけにはいきません。しかし、男はあることに気づきました。陸軍の司令官の後ろには軍服を着た兵士が十人ほどいました。「なぜこんなに兵士がいるのですか?」男は聞きました。


 「あなたがいなくなるので、村の守りには兵士たちを当らせます。」陸軍の司令官はそう言いました。


 男はその理由に納得し、陸軍の司令官と一緒に大統領がいる宮殿に向かいました。


 宮殿の中に入った男は盛大なる歓迎を受け、豪華な食べ物が差し出されました。大統領は男に金銀を差し出し、男をほめたたえました。


 大統領は男にこう言いました。「君はこの国では一番力が強い男だ。君は困ている人を救うような優しい人だ。今この国は戦争をしている。そして、その戦争は不利になっている。どうか、兵士として戦争に行ってもらいたい。そうすれば、我が国は助かるのだ。」


 男は断りました。「僕には無理です。あきらめてください。僕は村で働き、村で困っている人がいれば助ける。僕はそのような人生を歩みたいのです。」

 

 一瞬、沈黙が流れました。大統領は手を差し出してこう言いました。「わかった。君の意見を尊重しよう。」


 男と大統領の会談は終わりました。


 男は村に帰りました。しかし、すぐに違和感に気づきました。そこには誰がいる気配もありません。村は信じられないほど静かでした。


 男は村に足を踏み入れるとその光景に男は気絶しそうになりました。村の人々は血まみれになりながら倒れていました。誰もが死んでいる。すると、男の家の前にこのような紙が貼られていました。そこにはこう書かれていました。


   君の村の住人は君の国の敵である我が国が皆殺しにした。


 男はその手紙を読み、怒りに震えました。男はそのあとに、兵士に志願しました。 


 それが大統領に狙いだったのです。陸軍の司令官が連れてきた兵士帯に村人を殺させ、それを敵の国の兵士のせいにしたのです。そうすれば、男は復讐のために兵士に志願すると踏んだのです。そして、それは成功しました。


 男は戦いました。男はその力強い体により、敵なしといった感じに戦場を進み続けました。不利だった戦争は一気に有利となりました。やがて、敵の国は降伏しました。

 

 大統領は大喜びです。そして、新たな戦争を仕掛けようとしました。男がいれば、どのような戦争も勝てるはずだ。そう考えた大統領は今度は西の国と戦争を始めました。


 男はたたきました。しかし、男は敵の待ち伏せにより、死んだのです。


 大統領の国は西の国の戦争に負けました。西の国はある作戦に出たからです。


 国で一番強い男の家族を殺したからです。それを戦場に投入したことにより、戦争に勝ったのです。


 

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