閑話① プリンは世界を救う。
『ま、まさかプリンで世界を救うなんて言う大任。請け負ってくれるとは思わなかったです。』
精神世界にいる八神竜が一柱。真祖竜ヨルムンガンドが呟いた。
『いやいやそうともいえんぞ!我も試してみたのだが、これがまた実に美味だ。このカラメルとやらの苦みとカスタードの仄かな甘味が刻む絶妙な
精神世界にいる八神竜が一柱。炎焔神紅竜が叫んだ。
『神紅竜、あなたまた精神世界の権能を使って好き勝手に、、、。一応ここ、私の魔力で出来てるんですよ?維持するためにどれだけの魔力を使っているか!!プラスαで権能なんて安易に使わないでください!!』
怒る真祖竜。
『あーはいはい。悪かった。悪かった。』
『なんですかその適当な返事は!!』
『よいではないかヨルの姉御。その程度の魔力消費、屁でもないだろう?』
『そういう問題じゃないんです!!私達は弱体化しているんですよ?第一この空間を作った理由は、精神支配に弱いソ...んん゛失敬。零さんのために作ったんですよ?もし侵入者が現れたら撃退するのは我々なんです!!その分の魔力を貯蔵しておきたいので無駄にしないでと言ってるんです!!』
ものすごい早口で神紅竜をまくしたてる真祖竜。
『あーうるさい。うるさい。少しは落ち着け。これでも一応この中でトップじゃろうにw』
手をやれやれと振りながらバカにしたように鼻で笑う神紅竜
『なっ!元はといえばあなたが!!』
『悪かったと行ったであろう!!我はもう説教は聞き飽きたのじゃ!』
『はあ、こんな調子でやっていけるんですかね。他の竜はまだ起きてすらいません。』
『まあ暇じゃからの。常に娯楽に飢えておる我ら竜種の楽しみなぞ、安心して寝付くくらいしかあるまい。』
『まあ、そうですね。
と真祖竜が神紅竜を睨みながら言う。
『まだ刺すのか!?いい加減ゆるせ!』
『嫌です。ちゃんと反省してください。零さんを守り、世界を救うのが我らの目的であり、真の使命です。神竜になるときの誓い、忘れたとは言わせません。』
『ああ、それはそうじゃな。【この世界を支える柱】となること。これが我ら八神竜の使命。世界神であるお主に誓った。誓いじゃ。忘れたとは言わん。』
『そう。なら良いのです。我々はあくまで柱。動かず、じっと世界を支える。縁の下の力持ち。存在を知られる必要も、己が欲に走ることも許されぬ。この世界の歯車。ルールを破り、この世界の癌になり得るならば私が相手をしましょう。』
『けっ、姉御相手に挑もうとは思わんわ。過去のトラウマもあるしな。』
『あら、懐かしいですね。あなたが「真祖竜?知ったこっちゃねえ!!こっちは炎を生み出した竜だぞ!!」なって言ったときは爆笑して思わず殴り飛ばしてしまい、地球七周ぐらいしてましたねwあなたw。』
真祖竜が腹を抑えて笑い出す。
『お、おい。我の恥ずかしい話を用意に話すな!!誰かが聞いておるやもしれぬぞ!』
頬を赤らめた神紅竜が恥ずかしさのあまり暴れる。
『聞いているわけないじゃないですか。ここにいるのは私とあなた、そして他の神竜だけなんですから。』
不思議そうな顔をして真祖竜が神紅竜に笑う。
『それもそうか、、、』
怪訝な表情をしながらも頷く神紅竜。
『まあなにはともあれプリンのおかげで無事零さんがやる気を出してくれたのです。我々もできること全部全力でやっていきますよ!!』
『そうじゃな姉御。気合い入れていくとするかのう。』
そして呟く
『プリンはまさに世界を救う食べ物であるな。』
――ピコン――
【――炎焔神紅竜の概念的発言を確認――】
世界の理より、プリンについての新たなる説明が追加されます。
ーーーーーーー
【プリン】
・主に卵、牛乳、砂糖を使用して作られるデザート。
・滑らかな食感で弾力性のある食感が特徴。
・卵を活用したカスタードにほろ苦いカラメルが合わさることにより、より深みのある甘みのあるデザートである。
・世界を救う食べ物 New!
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今回も読んでいただきありがとうございます。
というわけでいかがでしたか?
本日は八神竜同士の会話を書いてみました。
今回は真祖竜と神紅竜でしたが、
今度は真祖竜とまた別の八神竜の一柱の会話を
書きたいと思っております。
ちなみに真祖竜はポジション的にはリーダー的存在です。
八神竜同士は真祖竜を神紅竜が”姉御”と慕っている
ようにかなり絆が深い仲です。
設定などに質問がございましたら、できるだけ
(ネタバレにならない限り)お答え致しますので
よろしくお願いします。
染々蜆でした!
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次の更新予定
竜の契約者 染々蜆 @shijimisimijimi
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