とある皇帝の日常

「この政府の犬畜生が!!覚えていろ貴様らは創造アシナト様が必ず裁きを下すだろう!!!」


皆さんお元気だろうか、俺はスレ内で帝国ニキと名乗っていた男だ。今日も今日とて粛清祭りを開催している………。俺は今、聖皇国ニキが送り付けてきた正教会の奴ら+反乱軍を捕らえて魔力型弾道ミサイルに縄で縛りつけている所だ


「そ、そうだぞ俺達を殺したら貴様には天罰が……」


何かゴミが騒いでいるが無視してさっさと粛清してしまおうそうしよう。


「あ、、、俺そういうのは信じないんんでね……もういい


「「「はっ!!!」」」


俺の専属職員たちがミサイルに魔力を注いでいく………この瞬間を見るために毎日必死こいて働いてるのかもしれないと錯覚してしまう。


「ギャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」


「ヴガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」


こうやって不穏分子がミサイルによって打ち上げられる様子を見ながらコーヒーをすするのが日常になっている今日この頃だ………。やはり聖皇国ニキが送り付けてきた正教会の神父とシスターが税金を納税したそばから反乱軍に横流ししているのが辛いな。


「さてと………ミサイルを飛ばした後の残留魔力の回収を頼む」


「「「はっ!!!」」」


さてとそろそろ事務処理に行くとするか………。


 ◇◆◇◆


「ふぅ………」


俺は今諜報部門から寄せられた報告書目を通している。


「う~む………貿易の国ベルツペウの諜報員を五名暗殺し、反乱軍総勢126名を殺害………この資料がまだ36枚も残っているか……」


これ以上はさすがに俺でも対処に困ってくるぞ………(主に死体の処理方法とか)。

にしてもこの資料の最後に書いてあった俺の専属部隊の三割が裏切り者ってどう言う状況なんですかね!!?え、なに記憶が戻る前の俺馬鹿なの?ちょっとは疑うとかしぇのかよ!!


「つってもこの国崩壊一歩手前なんだがな」


そう言ってコーヒーをすすっていると何者かによって勢いよくドアが開かれる。あいつ…………ドアゆっくり開けねぇのかよ。


「お父様!お父様!貴方の娘リアが参りました!」


俺の目の前には、軍服を着た黒髪ボブが特徴の少女が俺の目の前に立っていた。


「リア…………もう少しゆっくり入ってこれないのか?」


こいつはリア、俺が前世の記憶が戻る前にスラムで拾ってきた義理の娘だ。


「無理です!お父様の娘なので!」


即答されてしまった………。まぁ親が親なら子も子か…にしてもこいつ一応将官になったはずだが……仕事はどうしたんだよ仕事は…。



「あ!将官の仕事はちゃんとしてから来ましたよお父様!」


こいつ心でも読んだのか?


「………ならいいが、、、それでなんでわざわざ俺のところに?」


「実は私これから街に行くんですよ!」


「お、おぅ…それはよかったな?」


「それで!良かったら私と一緒に買い物に行きませんか?」


リアはキラキラとした目で俺を見ているが、俺はそんなことしている暇はねぇから仕事を理由に断っとくか。


「リア、、、俺は仕事で忙しいからm…………」


そう言おうとしたらリアの紅色の目からハイライトが消える。


「なんでですかお父様?もしかして私が嫌いになってしまったのですが?なんで私はお父様の後継者になるためにこんなにもこんなにも頑張っているのにねぇなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!」


あ………まずいリアが暴走した!!このままじゃこいつのスキルで辺り一面焼け野原にされる!!!


「お父様も何か言ったらどうです?」


「いや俺が言おうとしたのは、仕事が終わったら行くって言おうとしたんだが…………」


さすがに無理か…………。


「…………そうでしたかお父様!ならこの私リアが手伝います!」


あっぶねぇ!もう少しでゲームオーバーだったわ!


「あ、あぁそうだなリアにも手伝ってもらおう」


あ~さすがに今日一日はリア御守とくか。今日はこれ以上地雷原で反復横跳びしたくないしな。


「そうと決まれば今すぐはじめましょう!!」


笑顔だけは似合うんだよなぁ……こいつ。


「今とても失礼なこと考えてませんでいた?」


「い、いや全然」


「ならいいのですが……」


「はぁ……」


「どうしたんですかお父様?」


「いやなんでもない…」


はぁ……拝啓両親へ、今日も胃の痛みと数多くの政治的な問題そして娘の御守りをしながら異世界で皇帝をやっています。


「誰か俺の代わりに全部やってくれねぇかな…」


俺はそんなことを思いながら仕事を再開するのであった。

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