第4話   幸せへの試練

ライトが教室に戻るとミチカが「私の事をライト君が泣かせたのよ。酷い。」と泣き真似をしてクラスの皆に言いふらした。

クラス中が「やだー、ライト君。女の子を泣かしたの?酷い。」と周りがザワついていた。

マドカも同じ教室に入ると、ミチカが泣いていて「どうしたの?」と何が起こったのか分からず戸惑って居た。

ミチカが「えーん、私がライト君の事をよく想って居たのに、ライト君が私の事を虐めるの。」とマドカに直接話をすると、マドカが「ライト?あんたね、女の子を虐める何て酷いわよ。」とミチカの肩を持って居た。

ライトは「俺は何もしてないし、そいつが勝手に言い出したことだろう?」とパニックになって居た。

ミチカが舌を出して、ライトにあっかんべーをした。

ライトは、「俺が何をしたのさ。」と少しがっかりした様子で教室を出て校庭に走って行った。

校庭では、サッカーを始めて男子生徒が笑って試合をして居た。

ライトが「あぁー、女ってやつは面倒くさい生き物だな。」と呆れていた。

リエが来て「ライト君。どうしたの?」と別のクラスで授業を終えて、ライトの近くまで駆け寄って来た。

ライトが「それがさ、マドカにミチカが「ライト君が私の事を虐めるの。」って言い出して、それをマドカが俺に怒って来た訳よ。」と事の事情を話した。

リエが「うん、何となくわかったけど、長いものには巻かれろと言うコトワザがあるくらいだから、良い様に言いくるめられたのね。」とライトの話を真剣に聞いた。

ライトが「そうだよ。俺の話を分かってくれて嬉しいよ。」とリエに話をすると、リエは「でも、ミチカを泣かせたのはライト君でしょ?謝らないといけないよ。」と真剣にライトの相談に乗った。

ライトが「そうだよな。ごめん。言わなければならないのは、俺の方だけど、今の気持ちをきちんとミチカに伝えて来る。」とリエに話をして、ミチカの前に来てライトが「俺、ミチカの事を恋人として見るのは無理。それは友達として好きだからだ。」とハッキリと、ミチカに今の気持ちを伝えた。

ミチカが「あぁ、つまらない。だったら、最初から好きにならなければ良かった。」とライトに対して呆れてその場を去って行った。

マドカが「あれ?ライト?こんな所に居た。どうしたの?」と尋ねると、ライトが「あぁ、俺は、ミチカの事を振って来た。」とマドカに伝えた。

マドカは「どういう事?」と疑問に首を傾げると、ライトが「こういう事だよ。」とマドカにキスをした。

マドカにライトが「俺は、昔から好きだった。付き合って欲しい。」と今の気持ちを伝えたのだった。

マドカは「え?え?どうして私なの?」と驚いていたが、何となくその場のノリでライトと付き合う事になった。

そして、リエの応援もあり、マドカとライトは結婚をし末永く幸せに暮らした。

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満ち足りて 影山 みはつ @mihatsu1865

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