第3話  気掛かり

リエが、「そんなに怒らなくても・・・、大丈夫だよ。」とマドカの心を和ませた。

マドカが「だってさ、あいつ本当にムカつくのにライトの時だけ優しいのよ?」とイライラが収まらなかった。

リエが「そうね~。でも、考えても見て。あんな睨んで笑うようなミチカを好きな人っているかしら?」とマドカに質問をした。

マドカが「確かにそう。私もあんな女嫌いだよ。」とリエに話をすると、リエが「そうね、あんなにライト君を好きでも、ミチカの気持ちや愛情は伝わって居ないものよ。」とマドカに声を掛けた。

マドカが「そうよね?」と何となく相槌(あいづち)を打った。

ライトが「あ、居た。探して居て、リエもマドカも見当たらないから。」と息を荒くしてマドカとリエの居る屋上へと走って行った。

そこに、ミチカが「ライト君、何処?」と声を掛けて来たのだが、辺りを見回して一階へと降りて行った。

マドカが「ライト、もしかして私達の事を心配して来てくれたの?嬉しい。」と喜んで抱きしめた。

リエが「もしかして、ミチカに内緒でこっち来たの?やばいよね?」と辺りを見回して居ると、ミチカを見つけた。

ミチカは「どうして、私に黙ってそんな所に逃げたの?」とリエや、マドカを威嚇(いかく)していた。

ライトが「そんな所って、俺達は友達だ。恋人でも何でもないのに追いかける事無いだろう?」とミチカに注意をした。

ミチカは「そう、私は今までライト君の事を大切な人だと思って見て居たのに、それは私の勘違いだったって事ね。」と凄くショックを受けて泣いて出て行ってしまった。

マドカは「ミチカの事を追いかけなくていいの?」と横目で話をした。

ライトが「良いよ。どうせ、俺達は友達だったし、そんな事で崩れる絆では無いだろうから。」と声を掛けると、マドカが「それは、どうだかね。」と呆れていた。


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