アニメ映画を(大体)全部見てる男の年間ランキング
秋田健次郎
2019年編
2019年から劇場公開されてるアニメ映画(劇場版など除く)を大体全部見てる人です。
基本はオリジナルのアニメ映画中心ではありますが、漫画原作などのパターンもあるので、その辺はゆるめのレギュレーションということで。
Netflixで見れるか、というのも一応情報として載せておきます。
では、早速2019年編のランキングです。
1位 空の青さを知る人よ
2位 天気の子
3位 プロメア
4位 HELLOWARLD
5位 ぼくらの7日間戦争
6位 海獣の子供
7位 きみと、波にのれたら
8位 バースデーワンダーランド
9位 二ノ国
1位 空の青さを知る人よ
Netflix〇
「あの花」で有名な超平和バスターズ三部作のうち、三作目。
三部作とは言うけど、制作陣が同じというだけで特に繋がりはないです。
この映画めっちゃくちゃ好きなんですよね。ついこの前見直したくらいには。
絶妙な地方都市が舞台という時点でツボだし、何より“相生あおい”という主人公のキャラが好きすぎる。
ふと眉でベーシスト、声優は若山詩音。性癖すぎるだろ……。
主人公の姉である“相生あかね”と“慎之介”は高校生の頃に付き合っていたものの、慎之介がミュージシャンを目指し上京。
それから十数年が経ち、相生あかねは独身のまま地元の市役所に勤務。慎之介とはずっと連絡をとっていないまま。
そんな中、なぜか高校生時代の慎之介が昔よく使っていたお堂に現れて……というあらすじ。
青く輝かしい過去とそれが失われつつある現在の対比。けれど、今もなお残っているものあって……のやつ。
全ての面で琴線に触れた一作。
ちなみに本作に登場する「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」という一節。なじみが良すぎて、ずっと記憶に残っている。元ネタがあるのか、ないのか調べてもよく分からないけど。
2位 天気の子
Netflix〇
これ言うと、にわか感がすごいんですけど、アニメ映画の中で一番好きだったのが「君の名は。」なんですよね。
なぜ、過去形かと言うと、これをリアルタイムで見たのが高校生くらいで、当時はそれはもう衝撃的でした。
しばらく間、新海誠信者になってたくらいなんですけど、当然それは当時高校生の感性であって、今見てもなおベスト映画かと言われると、初見ほどの衝撃はないんだろうなあと。
すこし悲しいけれど、変わりゆく感性を受け入れるしかないですね。
「君の名は。」も「天気の子」も両方言えるのは、どっちも曲が最高過ぎる。もちろん、ストーリーもいいんだけど、スパークルとかグランドエスケープとか、劇中曲として神がかってる。
なんだかんだで新海誠作品は安定して面白いし、「君の名は。」ほどの鮮烈な映画体験は二度と味わえなくても、その余韻だけで一生生きていけるくらいです。
天気の子について、全然話してませんでしたが、内容はまあ有名ですし知ってるでしょ(なげやり)。
見てない人は普通に見た方がいいです。
3位 プロメア
Netflix×
知る人ぞ知る神アニメスタジオ“Trigger”。
キルラキルやSSSS.GRIDMAN、サイバーパンク エッジランナーズなど、Trigger節としか言いようがない作風でカルト的な人気を誇っているスタジオ。
そして、私もその一人。
本作「プロメア」はTriggerってどんな作品つくるの? と聞かれたらとりあえずこれを見ろ、というくらい濃ゆいTrigger味。
あまりにも味が濃すぎて、正直内容はほとんど覚えてないんですけど、とにかく面白いことは間違いない。
Netflixで見れないのは残念だけど、代わりにサイバーパンク エッジランナーズがめちゃくちゃおすすめです。
家族がいるリビングではとても見れない治安の悪さを誇ってるので注意です。
4位 HELLOWARLD
Netflix×
多分、あまり知名度がないと思われる本作。アニメ映画にしては珍しいくらいにゴリゴリのSFで、しかもラストには超どんでん返しが待ち受けているという。
それでいて、いい意味でのラノベ臭さみたいなのがあって、主人公とヒロインの関係性とか、そこはかとないセカイ系っぽさとか。
そういうコテコテラノベ感とゴリゴリSFの組み合わせが新鮮で、他にない唯一無二の作風になっている。
ちなみにOfficial髭男dismのイエスタデイという名曲は本作の主題歌だったりする。ちょうど、ヒゲダンが有名になる境目あたりのタイミングだったんですよね。この直後くらいに流行り始めて、俺は知ってたけどね、とちょっと優越感に浸ったり。
ラストのどんでん返しギミックはアニメ映画どころか映画という媒体ではあまりとられにくい手法なんですけど、本作のどんでん返しはめっちゃむずいです。
家に帰って、考察動画を見て初めてようやく理解できたくらい。
出演声優すらもラストが難しい云々言ってたのでちょっと笑っちゃった。
ちなみに、なんか中国でだけやたらと興行収入が伸びたらしいという余談。
5位 ぼくらの7日間戦争
Netflix×
「ぼくらの七日間戦争」じゃなくて「ぼくらの7日間戦争」です(強調)。
つい最近原作小説の方読んだんですけど、アニメ版とはまったくもって別物です。
正直、見に行く当初はあんまり期待してなかったんですけど、実際に見てると案外面白い。
「いや、そうはならんやろ」みたいなツッコミどころがないではないけど、純粋にエンタメ作品として良かった。噂ではあんまり評判良くないらしいけど、個人的には結構好きなんですよね。
物語の山場で登場人物の子供たちが秘密を告白するシーンがあるんですけど、一か所めっちゃ以外なのがあって、「そっちかーい」と心の中でつっこんでしまった。
総じて、現代版へのアップデートというのを強く意識してるんだろうな、というのを感じた。上で述べた“秘密”の内容もかなり現代っ子にチューニングされてましたし。
もし、どこかで見れる機会があったら一度見てみて欲しいです。
6位 海獣の子供
Netflix×
原作漫画がすごいらしい作品のアニメ版。
正直、内容はエンタメというより芸術に振りすぎてて、単純な評価が難しい。
“母なる海”という概念をそのまま映像化しました、みたいな映像が結構長尺で流れて、隣に座っていたサラリーマンは眠ってた。
けれど、芸術作品は往々にして、そういうところがあるし、本作を上映してたシアターは美術館とかの域に達してたんだと思う。
この作品を6位に持ってきたのはひとえに米津玄師の「海の幽霊」という主題歌。
当時、ちょうど米津玄師が元ボカロPという枠からメジャーに向けて知られ始めていた頃で、この楽曲は米津玄師というアーティストの格を一段引き上げたような気がする。(偉そうですみません……)
今でも「海の幽霊」は米津曲の中でもかなり上位にあると思うし、海獣の子供という作品の本質を完璧に言い表している。
とりあえず、本編映像を使った「海の幽霊」のMVを見て欲しいです。マジでエグイっす。
7位 きみと、波にのれたら
Netflix×
ポニョと公開時期が被るという最大の不運に見舞われた「夜明け告げるルーのうた」以来、2作目となる湯浅監督のオリジナル映画作品。
湯浅監督はアニメ版ピンポンや映像研には手を出すな!などが有名な監督で、崩されたような独特の絵柄が特徴。
それはもう期待値は高かったわけですけど、実際に蓋を開けてみると……
作画にキャラ、楽曲などは間違いなく一級品でした。
なんですけど、ターゲット層が明確にティーン女子!
主人公と彼氏のイチャイチャ歌唱をBGMなしで長尺で流されて、陰キャオタクな私は「あっす……」となってしまった。
単に狙ってた層が違うというだけで、作品そのものは面白いので、もしあなたがティーン女子なら楽しめると思います。
9位 バースデーワンダーランド
Netflix×
オリジナルアニメ映画をこれから先、全部見よう! と意気込んで最初に観に行った作品。
監督の原恵一さんと言えば、かの名作「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」で有名。
本作も原作は「地下室からのふしぎな旅」という児童文学らしく、こりゃあ面白いに違いないで! と思ってたのですが。
ラスト付近展開は好きなんですけど、そこに至るまでの旅パートが若干平坦な印象で、途中ちょっと寝てしまった。
1クール使って、異世界珍道中的なほうがあってたのかなぁ。という気がしないでもない。
ちなみに原恵一さんはその数年後に「かがみの孤城(アニメ映画版)」でしっかり結果を残してます。まあ、作る作品全部が全部傑作ってわけにはいかないよね。
10位 二ノ国
Netflix×
2019年から始めたアニメ映画全部見る計画。
2024年時点で既に6年目な訳ですけど、歴代でもトップクラスにいまいち……
創作物に文句を言うものじゃないけど、登場人物の全ての行動に納得できないし、なんというか……うん。9位までは面白さを見いだせたんですけど、本作はどうすることもできないです。すみません。
総評
アニメ映画全部見る計画を始めた2019年。こうして振り返ってみると、いまだに内容をしっかり覚えているのも結構あったので、かなり豊作でしたね。
やっぱり、「空の青さを知る人よ」と「天気の子」の二作品が頭抜けて好きです。
それから、思いのほかNetflixで公開されていないということに驚きました。もしかしたらアマプラとかdアニメストアならあるかも。
もし気になった作品があったら是非見てみてくださいね!
それから、知ってる作品や好きなアニメ映画があったらぜひコメントで教えてください!
アニメ映画を(大体)全部見てる男の年間ランキング 秋田健次郎 @akitakenzirou
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