五幕

昨日一日花梨と付き合って思ったのは、花梨は好きな事になると、喋り通しという事だ。


「お兄さま、昨日は花梨ちゃんとデートしたんですか?花梨ちゃんからラインで聞きましたよ」


あいつアリスにラインしたのか?まあ隠す事じゃないし別にいいんだけど。


花梨嬉しかったのかな?喋るって事はそういう事だろうからな!


アリスは口をω⁠こんなんにして「花梨ちゃんだけずるいですよお兄さま。来週はわたしとデートして下さいね。」


と凄んで念を押してきたよ、女子って怖いんだな…女性恐怖症になりそうだよ…



まあアリスとのデートもいいよな…いや別に本気にしてる訳じゃないよ!


だってただ花梨の真似を、アリスがしたいだけなんだから。


そう言えばアリスの奴最近様子がへんだな?好きな人でも出来たか?だから俺で練習しようとしてるのか?


だったら付き合ってやるか…だって兄妹で恋愛なんてする訳無いからな。


「なんか変な事を考えていませんか?」


「別に考えてないぜ。まあお前は俺の事好きじゃないだろ?」


「そんな……まあ解らないならいいですよ…」


なんかむくれてしまった。なんか変な事を言ったかな?


もしかしたら俺が、アリスの事を好きだって言ったと思われたんじゃないかな?


好きなのが迷惑だったのかもしれないな。まあ謝っておくか…


「アリス、ごめん」


「えっ…何を謝ってるんですか?」


「とにかくごめん」


「変なお兄さま」



今日は日曜日で一日部屋でPS5を、やろうかと思っている。クリスもアリスも出かけていないからな。


鬼滅の●をやろうかな?それとも…とウキウキ悩んでいると、誰かがチャイムを鳴らしてきた


「はいはい、誰ですか…」


「あの、アリス居ますか?」


アリスの友達か…知らない奴だな…


「あの…名前を聞いていいかな…」


「みんなのアイドル有山莉々花で〜すよ。りりーって呼んでくださいね。アリト兄さん」


なんかキャラ濃いの出てきたよ。


「お帰り下さい」


と言ってドアを思い切り閉めた。


「えっ…ちょっと…ねぇ…どうしてですかアリト兄さん?開けてくださいよ。みんなのアイドル有山莉々花ですよ…知らないんですか?」


「そんな奴は知らん!じゃあな」


「ちょっと〜。アリト兄さんはテレビ見ないんですか?本当にアイドルなんですよ〜」


有山莉々花で調べてみた。すると確かにヒットした。アイドルなのは本当らしい。


でもそのアイドルが家に何のようなんだろうか?アリスの友達らしいけども。


でも初対面の奴にアリト兄さんって…なんでだ…これは男なら、誰でも萌えるシチュエーションというやつなんだろうが。おれはそうでも無い!


「アリスは居ないぞ。何処かに出かけたよ」


「そうなんですか…じゃあいいです…じゃあ…」


と言い去って行った。

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ドキドキ女だらけの僕の日常〜異能バトルの学園〜 神谷大輝 @tadagenbu

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