第20話

「それより、その傘どうしたの」




イクヤに問われてさっき地面に落とした傘を見やり、思い出して拾う。それをイクヤに押し付けた。



「どうしたのじゃねーよ、アンタのだろうがすっ呆けやがって」




「…は?俺置いてないけど」




「え?」




すると急にイクヤがウチの手から傘を奪い取って驚いた。




「…。俺じゃない名前が書いてあるんだけど、これこそでちゃんの靴箱に入ってた?」




な、何か、恐い。



イクヤの目が恐い。




「う、ん?確かに入ってたはずだけど」



「へーー」




!?




「あ、やばい。俺ヤンデレ出そう。こそでちゃん見ない方がいいよ」




何か知らんがイクヤの表情に震えそうになっているウチの目を覆うイクヤ。







まず、"やんでれ"って何だ……?










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ヲタ草とヤンキーちゃん 鳴神ハルコ @nalgamihalco

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