終わりに手向ける花の歌
崇拝から蘇ろうとする自己より発する欲の類は、無意味であるというのにも、やめること能わずに。だが、その愚かさにもきらめきを見出すことこそ、人生の暇にするのならば、さしずめ愛憎に還っても、黄泉に根差さない心を知る時が来よう。正解などない。なかったならよかったのに。君の涅槃図を描きながら、花々の時を止める疚しさも諸行も、否、ここで帰する輪廻のためにこそ歌うのか。
フリーズ30 散文詩『あの日の僕へ送る詩』 空色凪 @Arkasha
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