探偵事務所で普通を追い求めた結果。

ゆきじるし。

第1話

僕は比較的平凡と呼ばれる人生を送ってきた。

学校に通って、友達とご飯を食べて、勉強もそこそこできてはいた。特筆すべきところもない。

……The平凡な大学生となった。


時は大学三年生、とうとう就活とやらを始めねばならぬ時代がやってきた。無論平凡に人権はなく、インターンシップもまともに行けず、なあなあと秋期を迎えてしまった。学校に通う。


「ねぇ、知ってる?最近一級がこの町に来たんだって。」


同じゼミの美園さんが話しかけてくれた。

一級というのはきっと探偵のことだろう。第一級探偵がこの町にやってきたということだろうか。


「しかも、今一人募集かけてるらしくて、よかったら行ってきなよ。朔夜くん。」

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探偵事務所で普通を追い求めた結果。 ゆきじるし。 @yukijirushi55

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