第10話    幸せの向こう側

ヤスコが「大丈夫?キョウコちゃん。きっとこの先良いことがあるよ」と話し掛けた。

キョウコが「ありがとう。ヤスコちゃん。私なんてやっぱり誰にも好かれないよ」と諦めかけていた。

ミネコが「じゃ、私は、今年こそは好きな人を見つけるぞ」と意気込んでいた。

ユウミが「良いなぁ。私もそんな人が居たらいいな」と羨ましくキョウコを見ていた。

ヤスコが「皆が幸せになれたらいいな」と笑顔で話しかけた。

ユウミは、いつの間にか足の怪我が治り元気そうにしていた。

キョウコが「ユウミ、足が治って良かったね」と凄く安心していた。

ユウミが「ありがとう。最近は、中々バイトも休んじゃったし、これからどうしようかなって感じだよ」と

キョウコに話をしていた。

ミネコが「そうよね?中々人生って自分の思ったようにうまくいかないこともあるよね?」と人生について深々と話しをした。

ヤスコは「そうだね。でも、人生は捨てたもんじゃないよ。失敗してチャレンジするの連続だよ」と励ましていた。

突然、ヤスノリが来て「お、女4人で何語ってんだよ。もしや哀愁でも感じているのか?ククク」と何故か不適な笑みを浮かべていた。

キョウコが「何か知らない男が横からのこのことやってきたよ」と凄く嫌な顔をした。

ヤスノリが「失礼だな。お前に言われたかねーよ。俺はヤスノリです。よろしくお願いします」と名刺を渡した。

ミネコが「ヤスノリさんか。私は、ミネコ。よろしくね」とヤスノリに声を掛けた。

ヤスコが「私は、ヤスコ。よろしく」と挨拶をした。

ヤスノリが「よろしく。ヤスコちゃん、ミネコちゃん」と声を掛けた。

キョウコが「本当にあんたは、お調子者ね?」とヤスノリに話し掛けた。

ヤスノリが「いやいや、それほどでも」と照れくさそうに頭を掻いていた。

キョウコが「あんたの事は何も褒めてないって。私は、キョウコ。よろしく」と嫌そうに挨拶をした。

ユウミは「あぁ、どっか行こうかな?」と屋上を降りて行こうとした。

キョウコが「え?ユウミはどこへ行くの?」と声を掛けると、ユウミが「本でも読みながら喫茶店でコーヒー飲もうかなと思ってさ」と話を始めた。

ヤスノリが「良いですね?俺も誰かとデートをしたかったんだ」と思っていることを話すと、誰もが「嫌だね」と口を揃えて反論した。

ヤスノリは「やっぱり俺は嫌われ者かもしれないな」とがっかりしていた。

ユウミが「だったら、私と本でも読んでみる?」と声を掛けてきたので、ヤスノリは「じゃ、そうしようかな」と楽しそうに返事を返した。

ユウミに「その本、楽しいの?」とヤスノリが不思議そうに尋ねた。

ユウミが「嫌だったら、本読むのを辞めたら?」と少し睨んだ顔をしていた。

ヤスノリがユウミに「俺、お店出るわ」と声を掛けた。

ユウミは「うん、またね」と顔を上げて、真顔で手を振っていた。

キョウコが「あれ?ユウミと喫茶店にいたんじゃないの?」とヤスノリに尋ねた。

ヤスノリが「それがさ、ユウミさん。本ばっかりで何も話をしてくれないの?」と呆れていた。

ヤスノリはキョウコに「キョウコさんは何をしているの?」と尋ねると、キョウコが「洋服が外にかかっているから

安売りで洋服を見ているけど、あまりいいモノがないのよ」とイライラしていた。

その頃、ヤスコは家に帰ってテレビを見ながら、ポテトチップスを食べていた。

ピンポンとチャイムが鳴って、ヤスコが「はい。誰?」と玄関から顔を出していた。

ヤスコが「何?ヤスノリさん。何か用ですか?」と尋ねた。

ヤスノリが「それがさ、キョウコさんは洋服を見ているし、ユウミさんは喫茶店で本を読んでいるし、ヤスコさんは俺と話ししてくれる?」と

尋ねた。

ヤスコは「そんなのやる訳ないでしょ?今、テレビを見ているのに話しどころかそんな暇はないの」と手を振り払い追い払った。

ヤスノリが「ちぇ、誰もかまってくれない。そうだ。ミネコさんの所に行こう」と浮かれて公園へと歩いて行った。

ヤスノリは、ミネコの元に行くと公園のベンチで桜を見ていた。

ミネコが「今の桜が最高ね?今散ろうとして、ひらひらと桜が舞う季節は詩が書けそうで良いな」と風流に浸っていた。

ヤスノリが来て「そうですよね?俺も桜が綺麗だから好きですよ」と楽しそうに桜を見ていた。

ミネコが「そうね?桜は人の心を癒すからね」とヤスノリに同調していた。

ミネコは「ヤスノリさん、皆からたらい回しで、構ってもらえないなんて可哀そうね。もし良かったらまた散歩デートをしましょう」と二人で何やら楽しそうにしていた。

その後、ミネコはヤスノリと波長が合い、2人は同棲をして仲良く楽しい結婚生活を送っていった。



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~Your Heart~ あなたのキモチ 影山 みはつ @mihatsu1865

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