変化
わたしは弟妹達を怒りそのまま怒鳴ったり、ものに当たっていた。たまにくるこの衝動がなんなのか分からなかった。その時は怒りしかないが、後から冷静になればなるほど自分が親と似てきていることが腹立たしかった。
その気まずさから逃げるように学校に残るようになった。先生達は放課後に自習室で勉強しててればだれかがいた。そして自習室や図書館には資格や受験勉強する生徒達が大勢いた。
部活がないときはたいてい学校で勉強すれば時間は流れていく。中学で勉強してこなかったのもありスポンジのように知識を吸い込んでいった。
そのおかげで成績はどんどん良くなり、いろんな事に挑戦するようになった。資格、小論文発表、プロジェクト参加、受験合宿…。
そんな風にいろんなことを参加していると違うクラスの人達と仲良くなり始めていた。そしてそういう活動するメンバーが固まってきていた。
特に夏休みにある受験合宿は寮があるうちの学校ですることが定番らしい。その合宿は自由参加で同じ県内の高校の人達と参加していた。
そこではセンター試験問題を解いたり、授業が行われている。授業は補講のような感じで普段より試験対策的な内容をしていた。そして二泊三日ほど泊まっていた。普段生活している寮生はみんな実家に帰っている。
普段より勉強漬けの日々は様々な事に挑戦すると先生達は進学することを薦めてきた。そのころになると生涯年収や在学校では良い就職先はないこともあり進学を意識しはじめていた。
ただうちの家は大学に行けるほど裕福ではない。進学しても学費は奨学金でまかなって生活費は自分でなんとかするしかない。実家から出たかったわたしは就職するのが1番良かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます